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東京都立小山台高等学校

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2023/07/31 PTA

【研修委員会】7/15開催の講習会について

7月15日(土)、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの矢島洋子氏を講師に招き「高校生の親のための❝これからの❞ライフプランニング講座」を開催しました。対面53名、オンライン約150名の保護者が参加し、盛況のうちに終了しました。

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講座では、ここ 10 年の企業における働き方のさまざまな変化や、就職人気企業の女性活躍推進の取り組み動向等を踏まえ、子どもたちの将来のキャリアやライフプランを考えるためのヒントをいただきました。

講師の方によると、企業の取り組みは「男女雇用機会均等法」(採用時の差別解消)から始まり、両立支援、活躍推進へと変遷しており、現在は、ダイバーシティ推進、すなわち「女性に限らず多様な人材を受け入れ、すべての人のワークライフバランスを図ること」が求められているそうです。
ダイバーシティ推進に取り組む企業は、要介護家族を抱える社員や男性、高齢者にとっても働きやすい職場のはずですので、就職する際の会社選びのポイントと思われます。 
また、かつて女性は妊娠・出産での離職が多かったのに対し、今は育児休業制度や短時間勤務制度等の充実により辞めなくて済むようになった、しかしながら「(時間や勤務地に)制約のある社員」として活躍しにくい働き方を強いられているという話もありました。このため、せっかく管理職の年代まで働き続けた女性がいても管理職候補人材として育っていないという課題を抱える企業が多いとのことです。
これからは評価制度や人材配置なども工夫されていくと思われますので、女性は、長く働き続けるだけではなく、望む分野で、やりがいのある仕事につき、自ら成長することを目指すことが重要と感じました。

最後に、一番大事と話されたのが「自律的キャリアデザイン」です。「自分のやりたいこと、できること、求められていること」を踏まえて「自分の将来ありたい姿(=キャリアビジョン)」を描き、「それを目指すキャリアプラン」を自分でデザインしていくこと。これが「自律的キャリアデザイン」です。そして、ライフプランニングについて自己選択・自己決定をできたと感じている人(自律的にキャリアデザインした人)ほど、結果に満足しているというデータも紹介いただきました。

講座のあと、参加者同士のグループトークや、質疑応答もあり、あっという間の2時間でした。

以下は、参加者の感想の抜粋です。

・子どもたちのみならず、自分自身の今後の生き方や働き方についても考えるきっかけになる講座でした。ありがとうございます。連休中子どもたちと話したいと思います。

・帰宅後、講演会に行って来たという話から 、家族でライラプランについて話しました。子どもたちは私とは違う考え方を持っていることを知り驚きました。良いきっかけになりました。

・大変興味深いお話が聞けて嬉しく思います。今の社会情勢を踏まえて、子どもが進路を考える上で役に立つ情報と、仕事をデザインしていく力の大切さを学べました。

・女性の活躍が当たり前の社会になってほしいと、より感じる内容でした。また、子どもたちには就職に関しても失敗を恐れずに、どんどんチャレンジして欲しいと思いました。