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2025/09/16 造形美術
日本画入門講習の報告
8月8日(金)に造形美術コースの希望者向けに日本画入門講習を実施しました。1日で小作品の完成を目指します。描く内容は自由!各々が描きたい下絵を持参し、日本画の画材で制作をします。参加者は2年生3名、1年生4名の計7名で、和気あいあいと制作しました。
本校では日本画の授業がありますが、2年生でアート専攻を選択した生徒しか経験できません。その上日本画の画材は比較的高価なため、個人で気軽に制作するには準備が大変です。本講習では自由に日本画の絵具を使用することができ、日本画が気になるけれど個人で始めるには敷居が高い人、日本画専攻には進まないけれど日本画の絵具に興味がある人など、生徒それぞれの参加理由があります。
午前中は制作の準備から始めます。木製のパネルに和紙を張ります。和紙も数種類あり、作品の雰囲気に合わせて好みのものを選びます。
下描きが終わった生徒から着彩に移ります。日本画では貝や土、石やガラスなど様々な原料からできています。そのため質感も様々で、キラキラしたものやマットなもの、細かい粉末もあれば砂利のように粒が大きいものもあります。塗った時の効果を考えて、それぞれ塗り進めていきます。
お昼休憩を挟み、午後はいよいよ大詰めです。作品の完成に向け背景も仕上げていきます。
作品が完成したら鑑賞会です。作品を並べ、互いに鑑賞しあいます。
1日という短い間でしたが、作品を完成することができました。岩絵の具や箔など、より素材の特徴を感じられる画材を使って描写し、生徒の「これやってみたい!」が存分に発揮されたと思います。次回の開催は来年になりますが、生徒にはぜひ日本画で体験した魅力をそれぞれの制作に生かしてほしいです。