校章

東京都立一橋高等学校 定時制

卒業生紹介

文教大学 国際学部 国際理解学科
T.K.(令和5年3月卒業)

 私は高校生活において、3年間HR委員を務めました。3年次にはHR委員長として、クラスだけではなく、年次のリーダーとして行事の運営や進行を行いました。HR委員の活動では、自然とクラスの仲間や先生と接する機会が多くなります。クラスの仲間に声掛けて意見をまとめたり、良い雰囲気づくりをしたりする中で、多くの友人ができ、楽しい学校生活を送ることができました。また、先生からは委員会活動に関する助言だけではなく、今後の人生について様々な話をしてもらうことができました。

 もともと、進路希望として中学校の教員か自衛隊への入隊を考えていましたが、HR委員の経験を通して、2年次後半には教員になりたいと考えるようになり、大学進学を決めました。3年次になり、興味があった国際関係を学ぶことができ、地歴公民科の教員免許を取得できる文教大学を総合型選抜で受験することに決めました。3年次の夏休みには毎日学校に登校し、先生方に受験対策をしてもらいました。また、大学進学という同じ目標をもつ仲間とともに、毎日のように面接練習・プレゼンテーション練習を行い、励まし合いながら受験までの日々を過ごしました。無事に合格することができ、教員という夢に一歩近づいたと思います。毎日多くの仲間、先生方と接することで自ずと進路は見えてきます。一橋高校での生活が充実するよう、是非、皆さんも学校でのやり甲斐を見つけてください。そして、学校生活を楽しんでください。


駒澤大学 グローバル・メディア・スタディーズ学部 グローバルメディア学科
H.K.(令和5年3月卒業)

 私の志望した駒澤大学は、学校独自の学力試験による一般選抜、小論文と面接による推薦選抜、大学入学共通テスト利用選抜など、様々な入学試験方式があります。当初一般選抜での受験を考えていましたが、進路担当の先生と相談し、合格のチャンスを広げるため、まず総合型選抜を受験し、不合格ならば一般選抜に切り替える方向で受験対策をすることになりました。総合型選抜では、出願時に提出する自己推薦書と、受験当日に筆記試験で小論文を書くことになっていました。私は、これらを完成させるまでに担任の先生から何度もアドバイスをいただきました。推薦書は、もともと文章量には自信がありましたが、アドミッション・ポリシーやカリキュラム・ポリシーなど、前提として在るべき趣旨と合致した文章を書くことが当初は全くできていませんでした。大学公式Webサイトで公開している志望学部に関する資料や、先生に提示していただいた参考資料をもとに、志望動機や入学後の目標、卒業後の社会人としてのビジョン、自分の長所といった設問ごとに書くべきポイントを読み取った上で草案を書く作戦を取りました。その文章を先生に添削していただいて、それに基づきブラッシュアップ、さらにそれを添削というプロセスを取りながら書き上げました。 また、筆記試験での小論文は、制限時間を設けて過去問を解く練習を繰り返し行いました。最初は問題文を読み取り、時間内に文章を書くことにプレッシャーを感じていましたが、徐々に慣れてくると文章を考えながら書くことがスムーズにできるようになりました。これらの練習を踏まえて入試に臨んだ結果、総合型選抜で第一志望校に合格することができました。

 一橋高校は単位制高校なので、自分の進路希望や興味・関心のある科目を選択することができます。私は中学時代から好きだった数学・英語・情報の授業を多く受講し、進路選択に生かすことができました。苦手科目の克服も大切ですが、ぜひみなさんも興味ある分野を深く学んで力をつけてください。


国士舘大学 文学部 教育学科
K.H.(令和5年3月卒業)

 私が高校3年間で頑張ったことは、勉強と部活です。私は中学生の頃、健康上の理由でなかなか学校へ通えませんでした。そのため、多くの不安を抱えながら一橋高校のⅢ部に入学しました。私は大学進学を考えており、学校推薦を受けることができるように、入学当初から勉強や部活において努力しました。勉強面では、先生方が丁寧に基礎から授業してくださるので、講義を真面目に聴き、休まず遅刻せずに登校することで成績をキープすることができました。部活動では陸上部に所属し、定時制で練習時間や場所が限られている中、努力を継続して走幅跳と三段跳の2種目で全国大会に出場し、入賞することができました。大学入試の面接では、3年間の学習・部活動の成果をアピールすることができ、公募推薦型入試で国士舘大学に合格することができました。

 一橋高校は誰でも自分の夢にチャレンジすることができる高校だと思います。進学や就職など、自分の進路に合った授業を選択でき、進路指導も徹底しており、私のような不登校を経験した生徒でも、もう一度前を向いて頑張っていける学校です。先生との距離も近く、困ったことを相談しやすい環境です。かけがえのない友人・先生と出会い、楽しく過ごすことができました。私は春から小学校教員を目指して大学進学しますが、この3年間での経験が役立つと思います。一橋での時間を大切に過ごして、「夢」に向かって挑戦してください。


竹早教員保育士養成所 幼稚園教員・保育士科
K.M.(令和5年3月卒業)

 私が高校生活で一番頑張ったことは、ピアノ練習です。私は子どもと関わることが好きで、中学生の頃から保育士になりたいと思っていました。学校で行われる進路ガイダンスでは、保育分野の講座を受講し、1年次から保育士になるための情報を集めました。一橋高校では、保育・教育系を目指す生徒を対象にした「保育ピアノ」という授業があり、2年次で受講しました。この授業では、ピアノの演奏技術を基礎基本から学ぶことができ、楽譜の読み方についても学ぶことができます。初めは楽譜を読むことができず、指も動かないので思い通りに弾くことができませんでした。そこで、早めに学校に登校したり、授業がない時間を活用したりして、音楽室で自主練習を行いました。音楽の先生が個人レッスンをしてくださるので、少しずつ弾けるようになり、自信をつけることができました。保育士として働くうえでピアノのスキルは絶対に必要なので、高校で学ぶことができ、とても為になりました。ピアノに特化した授業が受けられる高校は少ないと思うので、一橋高校に入学して良かったと思っています。進学先の竹早教員保育士養成所でのピアノの授業も頑張っていきたいです。


リーガロイヤルホテル東京
G.S.(令和5年3月卒業)

 私が高校生活で頑張ったことは、日本語の勉強です。私はネパール出身で、16歳のときに日本に来ました。一橋高校に入学したときは日本語がほとんどわかりませんでしたが、先生たちのサポートで少しずつ日本語がわかるようになってきました。例えば、日本語が母語ではない生徒のための取り出し授業があります。少人数授業で、私たちの日本語のレベルに合わせて授業をしてくれました。また、昼休みや授業のない時間、夏休みにも日本語の講習をしてもらいました。日本語の授業を通して、外国にルーツがある友達もできましたが、学校内ではできるだけ日本語で話すようにしました。サッカー部に所属し、日本人の友達もたくさんできました。3年次には、スムーズに日本語でコミュニケーションがとれるようになり、就職活動を始めました。

 私は日本語・英語・ネパール語・ヒンドゥー語の4か国語が話せます。この語学力を生かして外国人旅行客を助けたいと思い、外国人が多く宿泊するホテルへの就職を考えました。就職活動では、履歴書を書くのに苦労しました。日本語で志望理由を書くのに時間がかかりました。漢字を上手に書くのが難しく、30回くらい書き直したと思います。また、挨拶や敬語など日本のビジネスマナーについても勉強しました。面接試験では、日本語で問題なくコミュニケーションがとれることをアピールでき、リーガロイヤルホテル東京に内定をもらうことができました。一橋高校での3年間があったから、就職を決めることができたのだと思います。他の学校に比べて、一橋高校には外国にルーツがある人が多く在籍していますが、日本語の勉強を頑張ってもらいたいと思います。特に、漢字を書けるようにした方が良いです。必ず必要になります。


東京都中央・城北職業能力開発センター高齢者校 和装技術科
T.M.(令和5年3月卒業)

 私は2年次2学期に一橋高校に転入し、すぐに進路について考え始めました。祖母と母が経営している呉服屋を継ぐことが小さい頃からの夢だったので、卒業後はすぐに家業に入ろうと考えていましたが、先生や家族と相談して、呉服の知識やスキルを身につけてから就職することにしました。しかし、和装技術を学べる専門学校は少なく、学費の高さもネックとなり、決められずにいました。そのようなとき、担任の先生から職業能力開発センターに和装技術科があることを教えてもらい、3月に母と一緒に見学に行きました。私立の専門学校に比べて学費が安く、1年という短い期間で様々な技術を身につけられるという点に魅力を感じ、入校を決めました。3年次には体験入校や技能祭などのイベントにも参加し、実習内容や雰囲気をチェックしました。進路指導部や担任の先生の指導のもと、面接練習や作文練習を繰り返し行い、推薦入校選考で合格することができました。私の場合、志望校を決定するまで1年近くかかりました。みなさんも時間をかけて自分の納得いく進路を見つけてください。