ニュース
2026/06/01 GE-NET20関連
グローバルリーダー育成研修 第2回 「『異彩を、放て。』」
グローバルリーダー育成研修 第2回 「『異彩を、放て。』」(5月30日)
日比谷高校のGE-NET20では、第一線で活躍する方々との出会いを通して、多様な価値観に触れながら社会課題について考える研修を行っています。今回は、本校の卒業生であり、GE-NET20の前身となるGlobal 10の一期生を講師に迎え、株式会社ヘラルボニーの取り組みを題材に学びを深めました。
研修は二部構成で実施され、第一部では講演、第二部ではフィールドワークを行いました。第一部では、ヘラルボニーが展開するビジネスを通して、障害のある作家が描くアートが社会の中で価値として広がっていく仕組みについて学びました。生徒からは、「障害の有無に関係なく、純粋に作品として魅力を感じた」「これまで無意識に持っていた偏見に気づいた」といった声が上がり、固定観念を見直すきっかけとなりました。また、作品の使用に対してライセンスフィーが支払われる仕組みを知り、「支援する側・される側という関係ではなく、互いに価値を生み出す対等な関係が成り立っていることに驚いた」という気づきも共有されました。
第二部の銀座・丸の内でのフィールドワークでは、実際に店舗や展示を訪れ、アートがどのような場所で、どのように受け止められているのかを体感しました。生徒たちは、「高級感のある場所にあるからこそ、特別な説明がなくても“当たり前に価値あるもの”として受け取られていると感じた」「障害という枠ではなく、一人の表現として自然に見られていることが印象的だった」と振り返っています。また、「価値観同士の境界が混ざり合い、見方そのものが変わるように感じた」という声もあり、場所そのものが価値観を揺さぶる経験となりました。
全体を通して、講師からは「もっとわがままでいいんだ」というメッセージが投げかけられました。生徒は、「これまで安定した進路が正しいと思っていたが、本当に自分がやりたいことを考え直すきっかけになった」「最初の動機が自分本位に見えるものでも、それが社会につながることもあると気づいた」と振り返っています。グローバルリーダー育成研修では、社会課題解決に向けた提言や、自身のアイディアを社会に組み込むことを目標に活動しています。教科書にあるような大きな課題に模範解答を探すだけでなく、自分の身近な人が困っていることや、自分自身が強く関心をもつことから出発し、「もっとわがままに」考えて行動することの大切さを実感する機会となりました。
卒業生が社会での実践を持ち帰り、次の世代へとつないでいく――こうした学びの循環も本校の大きな特徴です。教室を飛び出し、社会の中で価値を問い直す経験を通して、生徒たちは自ら考え、行動する力を着実に育んでいます。
※生徒の感想について、原文を尊重して掲載しています。

.jpg)
.jpg)
.jpg)
.jpg)