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東京都立足立東高等学校

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2023/07/19 その他

【3学年】校外学習(防災体験)を実施しました

昨日(18日)は東京都の独自設定科目である「人間と社会」の課外活動として、本所防災館で防災体験を実施しました。

これは、自然災害に対する理解を深め、適切な行動を取れるようになることを目的としています。

 

5種類の体験内容と、それに関する生徒の感想と写真を紹介します。「 」部分が生徒の感想です。ご覧ください。

 

①地震体験

 「震度7を体験したときは頭を抑えるのも無理で、そこから吹き飛ばされないように下に敷いてあったマットにしがみつくのがやっとでした。本来なら自分の下に掴まれるものなんてほぼ無いので、震度7の地震がどれだけのものか思い知らされました。また、周りの窓ガラスが割れたり、タンスが倒れたり、火が燃え移っていたりするかも知れないので、どれだけ地震と言う災害が恐ろしいものなのか思い知らされました。」

 「揺れが強すぎて、床のマットを掴んでいても飛ばされそうになるくらいで、地震の怖さを改めて知りました。いつ大地震が起きてもおかしくない日本に住んでいるので、少しでも多くの人の命が守れるように、今日学んだことを活かしていきたいです。」

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②煙体験

 「煙体験では複数の部屋を移動し、明るい部屋のときは煙が見えるからどれくらいしゃがめばいいとか、周りに何があるとか分かって安心して進めたけれど、最後の真っ暗な部屋では、そこがほんとになんにも見えなくて、壁を触って手探りで進んでほんとに怖かったです。1番の出火原因がコンセントと聞いて、家帰ってすぐ部屋を見返しました。いつ起こるか分からないし、誰でも被災する可能性があるから、すごい気をつけようと思いました。」

 「煙体験をして、実際にはもっと息がしづらいと思うし、もっと暑いと考えると、非常口のマークを見ている余裕が無いと感じました。また、腰を下げて歩くのはとても歩きにくかったし、体力も結構使いました。真っ暗な部屋では壁を手で触って歩きましたが、実際には障害物が沢山あると考えると、とても怖いと感じます。」

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③暴風雨体験

 「風速30mで雨量50mmの恐ろしさを体験しました。しっかりと肩幅に足を開き、覚悟を決めて体験したのに、結構風の威力が強くて手すりがないと立っていられませんでした。視界も遮られ、前が見えなくてすごく緊張しました。なるべくこういう日は家から出ちゃダメだと改めて思いました。貴重な体験でした。」

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④水圧体験

 「車が水に浸かった時の圧力ドアを開ける体験をしました。落ち着いて操作することの重要性を認識しました。水深10cmで5kg、20cmで10kg、30cmで18kgと、水深に従ってどんどん強くなる圧力に、実際に被災したら焦るだろうと思いました。また、窓の割り方などシートベルトの切り方の商品の説明などもしていて、そういうものもあるのかと関心をしました。」

 「30cm水が溜まっている状態の訓練を受けたところ、思っているよりもドアが硬く中々開けることができませんでした。水が30cm溜まっただけでこんなにドアが重くなるのかと、水かさが物差しぐらいでも、こんなに体に負荷をかける、生命の危機を感じさせる物体になるんだと少し恐怖を覚えました、最終的に時間ギリギリで開けることはできましたが、やっぱり災害が起きたときにこれを体験しなかったらやばかったかも、と少し危機感をいだきました。」

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⑤関東大震災で被災された方の体験動画

 「関東大震災の動画はたくさん見た事あるけれど、何回みても悲しくて辛い気持ちになるなと感じました。主人公のノブさんの子供たちにって書いたメモが全然関係ない赤の他人の自分たちにまで伝わるってことがすごいなと思いました。あとは、ノブさんの夫ももう少し落ち着いてから貴重品取りに行ってればって思いました。みんなが慌ててる時に「自分が自分が」って自分優先に考える人が多いと、踏み潰されたり逃げ遅れる人が出てきたり悪いことしか起こらないなって思いました。自分優先も大切だけど、周りの人への気配りも大切だと感じました。」

 「震災発生当時の凄惨な様子を知ることが出来た。地震そのものの脅威は言う迄も無く、その後の火災、火災旋風等による犠牲者数が当震災の死者数の約9割に達した、という話を聞き、火の災害の恐ろしさを痛感した。そしてノブさんの体験談からもう一つ学んだことがある。災害はいつも人の予想の範疇を超えて発生し、備えの意識が足りていない人の命を容赦なく奪っていくということだ。また、自助、共助の意識を強く持つことにより、多くの命を救うことが出来る、ということである。」

 

生徒たちは、これまで何度も防災教育を受けてきたはずですが、改めて災害について考えをまとめることができたようです。