校長あいさつ

東京都立豊島高等学校長 堀口 俊英
1 校訓「至誠」
本校は、今から89年前の昭和11年(1936年)、東京府立第十高等女学校として開校しました。昭和25年(1950年)、東京都立豊島高等学校と改称し、現在に至ります。
「至誠」とはこの上なく誠実なこと、まごころを表します。生徒に「思いやりの心」や「おもてなしの心」を大切にしてほしいとの思いを込めて初代校長が「至誠」を校訓としました。この思いは現在も受け継がれており、時代は変わっても、今後も変わることはありません。まさに、伝統的な教育理念を踏まえ、時代の変化に応じた新しい教育の手法を取り入れていく学校なのです。
2 指定校事業の活用
将来、皆さんが新たな時代を切り拓いていくためには、社会の様々な課題を主体的に解決していく力や多様な人々と協働する力、新しい価値を創造する力等を基盤とした様々な資質・能力を身に付けることが必要です。また、将来のデジタルトランスフォーメーションの担い手となるために、理数に係る高度な探究活動及び教科等横断的な学習の充実を図り、新たな社会を創造していくために必要な資質・能力を身に付けることも必要です。そこで本校は、東京都教育委員会から海外学校間交流推進校の指定校事業を受け、指導の充実を図っています。
具体的には、日本の伝統文化を理解するとともに、海外の文化を理解していくことも重要です。そこで、海外学校間交流推進校事業を活用して、中国の北京豊台第二中学校との姉妹港提携を結び、4月に本校の訪問を受ける予定となっております。また、令和5年度から生徒募集を開始しております「オーストラリアスタディツアー」ですが、令和6年度の募集においては、物価高や円安等の影響で参加希望者が催行人数に達しなかったため、見送りとさせていただきました。令和8年度の実施に向け、改めて計画を見直すなどして、研修の実施を検討してまいります。
3 本校が目指す進路
本校は、探究学習などを常に進化させ、生徒一人一人に主体的・協働的に学ぶ力や思考力・判断力・表現力等を一層高いレベルで身に付けさせる教育を展開しています。また、物事の本質を見極めようとする力やよりよい社会を形成する力などの資質・能力を育成する学習内容や学習方法の開発などを行っています。そして、「一段高い進路希望の実現」と「主体性の育成」を目指します。
社会構造が大きく変化した今日、現代を生きる皆さんは、持続可能な社会の担い手として主体的に行動することが求められています。知恵を出し合い、できることを増やしていくこと、今だからこそしなければいけない工夫を考えましょう。本校で夢を育て、夢を実現させる第一歩を踏み出しましょう。
東京都立豊島高等学校長 堀口 俊英