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東京都立大島海洋国際高等学校 全日制

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2025/11/06 トピックス

【2年船舶運航系】乗船式

2年生の船舶運航系の乗船実習が、11月6日(木)から12月5日(金)の日程で開始され、乗船式を行いました。

実習初日、生徒たちは寮に予定通り集合しました。荷物点検が終わった後、指導教官から実習に向けて次のような言葉がありました。
「楽しい実習になるわけではないが、充実した実習にしよう」「皆、仲間であることを忘れず、助け合いながら取り組んでいこう」と、協力と努力の重要性が強調されました。

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その後、整列時に一部の生徒に服装の乱れが見受けられました。指導教官は「服装の乱れは相手に対して失礼であり、寄港地で訪れる先や支援してくださる方々に対しても礼儀を尽くすべきだ」と注意を促しました。また、指導教官は生徒たちに対し、実習を通じて「将来、船舶運航に従事するためには、服装や所作(例えば靴をきちんと揃えること)一つ一つが信頼を築く重要な要素となる」と指導し、プロフェッショナルとしての態度を育成していきます。

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岡田港から大島丸に向かう生徒たちは、それぞれ新たな決意を胸に、タラップを慎重に登っていきました。昨年の基礎航海では、実習への不安とわくわくする気持ちが入り混じった初めての乗船でした。しかし、今年は2年生となり、船舶運航系のコースを選択した後、初めての大島丸乗船となります。

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昨年とは異なり、今では数年後に船乗りとして活躍している自分の姿を明確に思い描けるようになり、乗船する一人一人が将来に向けてしっかりとした覚悟を持っていることが、ひしひしと伝わってきます。

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乗船実習の開始にあたり、実習担当副校長から以下の訓示がありました。

「これからの航海では、厳しい状況に直面することもあるかもしれません。しかし、そんな時こそ、本校の教訓である「誠実」「礼節」「協力」の精神を胸に、自分を信じ、仲間と助け合いながら全力を尽くしてください。(中略)「大島丸」は教科書だけでは学べない、生きた教材です。船員の方々は、皆さんが将来目指す姿そのものです。せっかくの機会ですので、航海当直などの実務を経験する際には、遠慮せずに質問し、学びを深めてください。わからないことを放置せず、日誌に気づきを記録し、それを仲間と共有することで、お互いの成長や進路選択にも役立てましょう。」

生徒代表は、乗船実習に臨むにあたり、本校の校訓「誠実・礼節・協力」のそれぞれの意味について、自分たちの価値観でしっかりと伝えました。誠実:「一か月の航海を共にする船員や教官の方々、運航系メンバーへの感謝の気持ちを忘れず、常に誠実な態度で接していきます」礼節:「他人と生活を共にする中で、他者への迷惑を考え、船内のルールや教官の指示に従順に従うことで、皆が快適に過ごせる環境を作ります」、協力:「船酔いなどの困難な状況でも、仲間と協力し合います」など、これらの言葉には、実習を通じて得るべき価値観や態度がしっかりと込められており、実習に向けた意気込みと覚悟が伝わるものでした。

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20251106 デイリーレポート (775.6KB)