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東京都立大島海洋国際高等学校 全日制

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2025/10/23 トピックス

【海洋生物系】小笠原到着~ダイビング~

10月20日(月)から10月29日(水)まで、海洋生物系の乗船実習が始まりました。

10月20日、大島海洋国際高等学校の海洋生物系の生徒たちは、小笠原父島への実習に向けて波浮港を出港しました。

出港後、船上ではキャリア教育の一環として、生徒たちは実際に航海当直を担当しました。航海長からコンパスデッキのチャート台で位置入れについての指導を受け、航海士の指示のもとで「大島丸」の操舵にも挑戦。特に操舵は、昨年館山沖で短時間の体験をしたのみだったため、緊張しながらも真剣に取り組んでいました。

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今回の往路は比較的穏やかな航海で、途中船酔いする生徒も見られましたが、それでも全員無事に2日後の午後に父島・二見港に接岸しました。長時間の航海を経て、陸地に足をつけた生徒たちは安堵の表情を浮かべました。

到着後、生徒たちはまず、父島を代表する自然景勝地「大神山公園」を訪れました。この公園は、標高443メートルの山頂から小笠原の壮大な景色を一望できるスポットで、島の自然の美しさを間近に感じられる場所です。公園内には豊かな森林が広がり、島の動植物が生き生きと息づいています。山頂からは、二見港や小笠原の海を一望でき、その美しい景色に生徒たちも感動していました。

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天候の悪化が予想されたため、予定を繰り上げて上陸翌日にダイビング実習を実施しました。多くの生徒がダイビングの資格を取得していますが、小笠原のような異なる海域で潜るのは初めての体験でした。産業系でお世話になったダイビング船「エスコート」で、スタッフの方々が丁寧にサポートしてくださり、生徒たちは初めて見る海の景色に興奮しつつも、スタッフからの細やかな指導に従い、安全で楽しいダイビングを楽しむことができました。

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午前中は、「三畳一間」というポイントに潜りました。この場所は、海底に広がる大きな岩場が「三畳一間」のように広がっていることからその名前がつけられています。岩の隙間や小さな洞窟には、多くの魚たちが群れをなして泳いでおり、ネムリブカ(サメ)やアオウミガメ、ユウゼンなどの珍しい海の生物と遭遇できました。

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午後は、「バラ沈」というポイントに潜りました。沈船は、海底に横たわっており、その周りには色とりどりのサンゴが育ち、サビウツボやロウニンアジ、ノコギリダイ、ウメイロモドキなどが見るこができ、まるで海の中の生物たちの楽園のようでした。

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生徒たちは、これまでにない豊かな海の世界を観察し、実習の一環としてその魅力を余すところなく体験することができました。帰港の途中、思いがけず約60頭のハシナガイルカの群れと遭遇。急遽ドルフィンスイムが行われ、生徒たちは透きとおる海の中でイルカと共に泳ぐという、まさに夢のような時間を過ごしました。

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1日を通して、生徒たちは初めて見る小笠原の海の景色に胸を躍らせ、豊かな海洋生物の世界に感動していました。神秘的な海に直接触れることで、海洋生物への関心や学びへの意欲がいっそう高まったようです。

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20251024 デイリーレポート (795.7KB)

20251025 デイリーレポート (809.8KB)