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2025/06/16 トピックス
【1年生⑨】4次基礎乗船実習 ~ 乗船式 他 ~
本校1年生による基礎航海実習(4次乗船)が、6月16日から20日までの日程で実施されます。
この実習は、前回までの3次乗船から班が交代し、今回もA組の生徒が乗船します。
また、今年度の基礎航海実習としては、今回が最後の実施となります。
実習当日、寮に指導教官が到着すると、生徒たちはすでに整列を済ませ、服装点検も自主的に完了していました。
これまで実習を経験した仲間たちから、実習の心構えや心得をしっかりと受け継いでいることが感じられました。
点呼もきびきびとしており、教官が指導することは何もないほどでした。
その後、指導教官からは「船は命がかかっている場所だからこそ、厳しいことも言います。
でも、下船するときに “みんなで良い航海だった” と感じられるようにしたい」と訓示があり、出発に向けて気持ちを引き締めました。
乗船時、生徒たちは不安と期待が入り混じった表情で一人一人タラップを上り、「大島丸」へと乗り込みました。
乗船後は保安検査を受け、すぐに乗船式が行われました。
乗船式では、実習担当副校長から「誰かを『助ける』ちょっとした行動、または、誰かに『助けられた時』の感謝の気持ち。
それらが、この実習を一層意味深いものにしてくれます。
そして、それはこれからの学校生活、そしてこれから先の人生を支える大きな力にもなります。
『協力』と『助け合い』。この二つの言葉を、ぜひ覚えておいてください。」と訓話がありました。
乗船した生徒は16名。彼らの前には、それを上回る人数の船員の方々が整列しています。
その光景を見て「これだけ多くの人たちが支えてくれるんだ」と安心した様子の生徒も多く見られました。
実習初日には、一等航海士(チョッサー)による「安全な船内生活のために」という講義が行われました。
船内の生活ルールや大島丸の紹介、非常時の対応方法などが丁寧に説明されました。
生徒たちは真剣な面持ちでメモを取りながら話を聞いていました。
続いて、船内案内が行われました。
各所を巡る中で、航海士から「ブリッジで操舵訓練中に気分が悪くなったら、このトイレを使ってください」という説明もありました。
3次乗船では、海況の影響で船酔いが見られましたが、今回は比較的穏やかな海況が続く見込みです。
その後、生徒、指導教官、船員全員が参加して操練(安全訓練)が行われました。
一等航海士から救命胴衣の着脱についての指導があり、生徒たちは真剣な表情で訓練に臨みました。
ある生徒は「事故はないほうがいいけど、何かあったときに全員の命を守れるように、訓練の大切さを実感した」と語っていました。
午前中の最後は昼食の時間。メニューはサラダ、ハムカツ、鶏シチューライス、そしてデザートにはアイス。
「ごはんがおいしい!」という声があちらこちらから聞こえ、出港前にもかかわらず多くの生徒がおかわりをしていました。
ある生徒は「普段の学校生活とは違う緊張感がありました。」と語っていました。
実習は始まったばかりですが、どの生徒も高い意識で取り組んでおり、5日間でどれほど成長していくのかがとても楽しみです。
安全第一で、充実した実習となることを期待しています。
明日以降の乗船実習については、以下、大島丸船長からのデイリーレポートで御確認ください。
6月16日:
6月17日:
6月18日:
6月19日:岡田港に着岸しました。