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2025/05/27 トピックス
【1年生②】1次基礎乗船実習 ~初日・午後の様子~
待ちに待った1年生の基礎航海・乗船実習がスタートしました。
初日は、学年の先生をはじめ、保護者や島の方々から温かい見送りを受けて、緊張と期待が交錯する中、出航しました。
午後1時、岡田港にて、全員で「橋本先生、行ってきます!」と元気に声を揃えて挨拶。
先生に見守られながら、大島岡田港を出航しました。
その際、岸壁には見送りに来てくれた方々が長い間手を振ってくださいました。
その温かい気持ちを胸に、船はゆっくりと港を離れていきました。
初めての乗船実習、少しの不安も感じましたが、仲間と一緒に乗り込む船は、どこか心強さを感じさせてくれました。
船内では、まずボースンによるロープワークの実習が行われました。
学校で学んだ内容の復習でしたが、いざ実践してみると忘れていることも多いようです。
教官の手を借りたり、柱を使ったりして、仲間と一緒に基本の結び方を確認。
繰り返し練習を重ね、少しずつ慣れてきた様子がうかがえました。
その後は、甲板で全員で「旗下げ」の手順確認。
船内での質問も活発で、館山湾での投錨の船務を見学した際に「アンカーはいつも左側に打つのですが?」という問いが出ました。
このように、疑問に思ったことを積極的に質問する姿勢は非常に大切です。
教官や船員の方々の指導を受けながら、知識を深めていくことが求められます。
午後の練習の成果を活かし、17時には実際に「旗下げ」を行い、無事に作業を完了。
その後、夕飯の時間となり、練習を終えた達成感を感じつつ、食事が楽しみとなりました。
夕食はとんかつ、お刺身、揚げ出し豆腐、魚の潮汁など、豪華で美味しい献立。
生徒たちは「どれから食べようかな」と、目を輝かせていました。
実習後の一時は、リラックスできる大切な時間です。
乗船実習初日の締めくくりとして、最初の課題である「ベッドメイキング」の講義が行われました。
各部屋ごとにベッドメイキングを完了させた後、教官による点検を受けるよう指示がありました。
しかし、狭い船内居室での作業は想像以上に難しく、生徒たちは悪戦苦闘。
教官からは「教室の広い場所で練習してもよい」との助言もあり、場所を工夫しながら取り組む姿が見られました。
この課題で求められるのは、自分だけでなく、仲間全員が正しくベッドメイキングをできるようになること。
特にシーツのしわを丁寧に伸ばす作業には時間を要し、何度もやり直しながら、協力して完成を目指しました。
全体を通して、寮生活で集団生活に慣れていた生徒たちでした。
初めての船上でも落ち着いて指示をしっかり守って行動する姿が印象的でした。
船酔いもなく、むしろ自信を持って取り組んでいる様子が見受けられました。
これから続く航海実習で、さらに成長していく生徒たち。今後の実習がとても楽しみです。
乗船実習期間中、大島丸の船長からのデイリーレポートが随時更新されます。
実習の様子や航海中の出来事、生徒たちの成長の記録など、リアルタイムでお伝えしてまいります。
(横浜入港)