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2025/05/14 トピックス
【2年海洋探究系2次乗船実習①】乗船式・船内生活
5月12日(月)~5月21日(水)の日程で、2年生の海洋探究系の2次乗船実習が始まりました!
昨年の基礎航海では、寮での初日の集合時刻に全員が時間通りに集まることができませんでした。しかし、2年生になった今年は、全員が集合時刻にきちんと集まり、その成長を感じることができました。ただ、今後はさらに一歩進んで、5分前行動など、余裕を持って行動できるようになるとよいでしょう。時間を守ることは、実習での安全やチームワークにも大きく関わり、互いの信頼を築く大切な要素です。
乗船教官からは集合時に5分前に全員が集合できていなかったことの指摘がありました。「みんなが協力してみんなで100点を取って下船しよう。」などの話がありました。
1年ぶりの実習に、少し成長した姿でタラップを渡る生徒たち。「ちゃんとできるかな」「去年よりうまくやりたい」期待と少しの緊張を胸に、一歩一歩進んでいきます。
実習船・大島丸での10日間が、また新たな学びと経験につながります。岡田港から、2回目の航海が始まりました。
すぐに乗船式が行われました。式辞を抜粋して紹介します。
〇実習船担当副校長より「今回の乗船実習に向けて、皆さんはどのような目標を立てていますか?こんな言葉があります。『目標なくして人生を渡る者、あたかも大海を舵なくして渡る船のごときものである』人は目標があるからこそ、それに向かって考え、行動し、前進していくものです。自分自身が立てた目標を今一度確認し、その目標を常に意識しながら、10日間の実習を過ごしてください。」
午前中は、教室で大島丸航海士の方から船内生活の注意点があり、その後に義務付けられている操練(非常配置表に沿った訓練)がありました。救命胴衣の着脱の方法や付属のライト、笛、ボンベ等の点検を1つ1つ丁寧に行いました。
午後の教官講義では、旗揚げ下げ等の船内生活についての講義がありました。朝は8:00、日没時に国旗、都旗、校旗の揚げ下げを行います。旗が甲板などに触れないよう、余ったロープが床に垂れないよう整えるなど、国旗等を大切に扱うことを学びました。
実際に17時の旗下げの時間には、乗船教官が動作を一つひとつ確認し丁寧に指導していました。国旗の扱い方、姿勢、敬礼のタイミングなど基本に立ち返り、航海中に繰り返し実践することで、礼儀や心構えも自然と身についていきます。船の上では、小さな所作が、大きな信頼と責任につながります。
初日の昼食は、味噌ラーメンと餃子でした。翌日の出港を前に、にぎやかな笑い声とともに、しっかりと食事をとる生徒たちの姿が見られました。「酔う前に、今のうちにたくさん食べて栄養をつけておこう!」そんな声があちこちから聞こえてきます。1年前の実習での経験があるからこそ、海の厳しさも少しずつ分かってきた様子。緊張の中にも、どこか余裕と成長が感じられます。
午後の最後は、次の寄港地である宮城県・気仙沼についての事前学習を行いました。生徒たちはタブレットを使いながら、班ごとにテーマを設定し、調べ学習を進めていきます。それぞれの班が関心を持った切り口から探究を深めていきました。ただ訪れるだけではなく、自分たちで調べ、考えて、知ること。実際の足を運ぶ前に、その土地の背景や人々の暮らしを理解する姿勢が、次の学びをより深いものにしてくれます。
大島丸からデイリーレポートが毎日届きます。以下に写真とともに更新していきますのでご確認ください。
5月12日(月)乗船式
5月13日(火)気仙沼港に向けて出港
5月14日(水)気仙沼港に間もなく到着
5月15日(木)気仙沼上陸見学