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2025/05/24 トピックス
【海洋生物系】(18期生) 5月の藻礁・アオリイカ産卵礁モニタリング調査について
こんにちは! 18期生の海洋生物系「総合実習」の授業の様子を紹介します!
本校の海洋生物系では「海洋生物を通した地域貢献」を目標に、様々なテーマで調査や研究を行っています!
伊豆大島では、温暖化等の影響によって各地の藻場が減少し、深刻な海洋環境問題として様々な取り組みが行われています。
そこで、今年度からは波浮港にてアントクメ種苗を付けた藻礁兼アオリイカ産卵礁の設置とモニタリング調査を行っています。
この取り組みは、地域の海洋生態系の保全と再生を目的としています。
持続可能な海洋資源の利用を促進するもので、様々な機関と連携させていただきながら成り立っている活動です。
今回使用している藻礁は、株式会社中山製鋼所様からご提供いただいたものです。
藻礁となるだけでなく、アオリイカなどの産卵礁ともなる剣山型となっています。
重量は、約30キロ程度はありますが、比較的コンパクトな組み立て式のため、生徒と一緒に組み立てから行いました。
▽ 藻礁組み立ての様子
今回種苗として使用しているアントクメは、伊豆諸島唯一のコンブ科藻類です。
アワビ、サザエ等の餌料として重要であるだけでなく、藻場を形成するため、様々な生物の住処となります。
今回のプロジェクトでは、島しょ農林水産総合センター大島事業所の方にご協力いただきました。
生育培養していただいたアントクメの種苗を藻礁に付着させています。
▽ アントクメ種苗取り付け後の藻礁
設置作業は、生徒と教員の手で行われました。
藻礁が成長することで、今後さまざまな海洋生物が集まり、地域の漁業資源の回復にも寄与することも期待したいです。
▽ 水中での作業の様子と設置完了した藻礁
私たちの活動は、地域の皆さまや関係機関の方々のご協力に支えられており、感謝の気持ちでいっぱいです。
今後もこのプロジェクトを通じて、海洋環境の保全に貢献していきたいと考えています。
毎月状況を発信していく予定ですので、私たちの取り組みにご関心をお持ちいただければ幸いです。
波浮港の未来を共に考え、守っていきましょう!
※ 本研究には、水産保安部や港湾局などの許可を得て行っております。