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2024/10/30 トピックス
【2年生】海洋生物系 乗船実習(5)~ 施設見学・下船式 ~
2年生の海洋生物系の乗船実習が10月17日(木)~ 10月30日(水)の2週間の日程で行われました。
鳥島沖で生物調査を実施した後に、26日(土)に静岡県清水港に入港しました。
翌日は種苗施設である「静岡県温水利用研究センター」で資源増殖実習を実施して「栽培漁業」について学びました。
栽培漁業は「作り育てる」漁業とも言われています。
同センターでは浜岡原子力発電所の温排水を有効利用して生産・供給していてます。
卵からクエの稚魚を育てる「完全養殖」に成功し、小型で美味しい生後1~2年のクエを市内の店舗などへ提供しています。
稚魚をいけすで飼育してお店などに出荷して食べられる大きさまで育てる「養殖業」との違いを知ることができました。
同センターでの実習を通じて、種苗生産、養成、放流、資源管理及び収穫や出荷についての知見を広げることができました。
28日(月)は、沼津港深海水族館にて資源増殖実習を行い、観賞魚の飼育や繁殖などの技術の一端を知ることができました。
同水族館は、世界で唯一の深海に特化した水族館です。
世界でここだけで見ることができる冷凍のシーラカンスを見ることができました。
駿河湾を中心に100種類以上の深海生物を時間をかけて見学しました。
生徒は、それぞれの興味のある魚種2種類を選び、生態やレイアウトについて学びました。
水族館の飼育員の方に積極的に話しかける生徒もいました。
小笠原・鳥島沖・静岡県での実習を終えて、波浮港に入港して下船式を行いました。
学校代表副校長からの式辞を掲載します。
「14日間、本当によく頑張りました。まずは、一人一人、自分をほめてあげてください。
振り返ると、この航海は、海のすばらしさ、だけなく、厳しさを同時に体験した航海ではなかでしょうか。
生物調査や、寄港地に着くまでの船酔いなどで心が折れそうな場面が何度もあったことでしょう。
その時にあなたを励まし、支えてくれたのは、傍にいる仲間であり、指導教官、船員の方々ではなかったでしょうか。
そのことに改めて思い出し、感謝の気持ちを言葉や態度で示してください。」
生徒代表の挨拶では、船員の方々へ14日間充実した実習ができたことへの感謝の気持ちを伝えていました。
下船式後は、船員の方々に見送られながら、生徒たちは、お世話になった船員の方々へ一人一人挨拶をして下船していました。
10月に実施した2年生産業系・生物系の乗船実習は、多くの方のご尽力のおかげで無事終えることができました。
改めて感謝を申し上げます。
大島丸からのデイリーレポートが届いています。
詳細については、以下を御確認ください。