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2024/06/03 トピックス
【1年生2次】基礎乗船実習⑤ ~乗船式・船内生活(1)~
先週の1次乗船に引き続き、高校1年生16名の2次基礎乗船実習が始まりました。
ドミトリーでの集合では、挨拶の声も小さく、緊張している様子でしたが、1次乗船した生徒との情報共有もあり、全員が5分前に集合できていました。
しかし、集まっていただけで、授業ではできていた「集合隊形」ができていなかった状況に対して、日誌の中で多くの生徒が「誰か声をかけないのか」と人任せにしていたことへの反省がありました。
また、忘れ物が多く寮に戻る生徒が散見されました。
乗船教官からは、指定された持ち物の個数・枚数には、意味があり「自分で判断しない」、また、1次航海同様に「誰かが間違っている時に教えてあげたら、自分も勉強になるから。」と乗船生活の基本となる話がありました。
岡田港には、バスで定刻通りに到着しました。船員の許可を受けて、いよいよ乗船です。
タラップは、常に安全とは限りません。突風や急な潮位の変化で揺れることもあります。
教官の指示を受けて、一人一人慎重にタラップを渡りました。
乗船後すぐに、乗船式が行われました。以下、抜粋してお伝えします。
〈乗船実習副校長 鈴木より〉
この実習では、「航海の基礎を学び」「将来の進路選択に向けて」自分の「適性や志望」を見極める重要な機会であります。
同時に、これからの学校生活、大人になって必要なことを学ぶ機会にもなります。
1つの船で運命を共同する上で大切な、3つのことを意識してください。
一つ目は「協力・助け合い」二つ目は「時間を守る」三つめは「感謝」です。
なぜこれらのことが大切なのでしょうか。「教官や船員の方に言われた」からではなく、この航海を終えるとき、一人一人が、自分なりの明確な答えを持って下船してください。
今の自分よりも「成長」しているはずです。
〈三森船長より〉
自分が船乗りを目指し始めた学生時代、先輩方に「海には絶対背を向けるな!」と耳にタコができるぐらい言われました。
今は乗船式で仕方がありませんが、海に背を向けていると何かの拍子で海中転落しそうになったとき咄嗟の行動が出来ないからであります。
乗船するにあたり、皆さんもこの言われは守るようにして下さい。
1次航海の生徒から反省点を聞き取っていることもあり、乗船してきた生徒たちは、時間を意識した行動がとれています。
今回は、レベルを1つ上げて「5分前に始められる状況を作る」ことを目標に取り組んでいます。
さらに教官からは、「自分のできることを探しましょう!」との話もあり、食事の片づけでは、自分から仕事を探して行動できている人もいました。
一方で、「ご飯の準備で、まだできることは何かないか、周りを見て行動することができなかった」と明日以降のの改善につなげようとする生徒もいました。
この意識があれば、2次航海が終わる頃には、自分で仕事を見つけて、自ら行動できるようなるでしょう。
初日の昼ご飯は、大盛り特大かつ丼と、焼き魚、サラダ、カボチャの煮物、フレッシュフルーツなどでした!
「ずっと乗船したい!」そんな声がありました。海の厳しさを知るのは明日以降です。
6月3日(月)8:30見送りにきていただいた方々へ「帽振り」をして岡田港から東京湾に向けて出港しました。
素直に前向きに取り組む生徒ばかりです。これからの成長が楽しみです。
(副校長:鈴木)
大島丸船長よりデイリーレポートが届きました。
(本文の更新はなくても)下記にレポートは毎日追加更新しますのでご覧ください。