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東京都立大島海洋国際高等学校 全日制

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2024/06/22 トピックス

【1年生4次】乗船実習⑰【横浜港出港・実習の様子】

 

 実習4日目、横浜港ですがすがしい朝を迎えました。寄港地に着いても天候の関係で必ずしも陸に上がれるわけではありません。

 地元の方々も周囲をランニングする中、広々とした岸壁での体操・ランニングは、とても新鮮でした。

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 横浜港を出港する際には、生徒だけでなく教官、船員にとっても、忘れられない航海の思い出となりました。

 出港1時間近く前から実習船に向かって旗を振りながら見送りをしてくれた女性や、近くにいたバスがクラクションを鳴らすなど、歴史ある港街・横浜ならではの温かい応援をいただきました。

 その中でも、特に目を引いたのは女性が持っていた「赤・白の格子模様」と「青白赤の四角が重なった模様」の2枚旗の旗です。

 この旗は、国際信号において、UWを示し、"I wish you a pleasant voyage"(ご安航をお祈りします)という世界共通の意味を持っています。

 生徒たちは、このメッセージの意味を教官から聞いて、胸がいっぱいになり(手袋を取って)何度も手を振って返していました。

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 出港した後、生徒たちは、コンパスデッキに上がり、浦賀水道航路上で実習を行います。

 すれ違う実際の船を教材に、どのような「国際信号旗」が掲げられているかを指導教官や航海長などから説明を受けます。

 主に「行先信号」や「危険物運搬」を示す旗が見られました。

 国際信号旗は、海の上で船同士が通信をするのに使用する世界共通の旗で、「文字旗」「数字旗」などがあります。1つの旗にそれぞれの意味があり、2枚、3枚と組み合わせて、様々な意思を伝えることができます。

 その文字や信号の意味等をまとめたものが「国際信号書 International Code of Signal に定められています。

 先の出港の際に「U」「W」の「旗」を使って見送っていただいたことで、「国際信号旗」の役割を十分に理解することができました。

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 指導教官から説明を受けて、どのような旗が掲げられているか、双眼鏡を使って1つ1つ確認していました。

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 午後は、館山沖で投錨を行った後、船員の方々から、操舵練習、海洋観測、機関室見学、航海計器の説明をグループに分かれて実施しました。

 機関室では、船がどのように動いているのか、また、機関室の役割についての説明を受けました。

 海洋観測では、海水の温度や海の透明度を測ったりしました。

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 翌日に控えた操舵練習に向けて、ブリッジで航海士の方々から操舵や号令の説明を受けて、実際に一人一人舵を切る練習をしました。

 明日の5日目の天気が心配です。6月24日(月)岡田港入港・下船式に日程を変更しました。

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20240623 デイリーレポート (78.5KB)