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東京都立大島海洋国際高等学校 全日制

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2024/06/19 トピックス

【1年生3次】乗船実習⑬(下船式)

 

 6月17日(月)、横浜・館山沖での実習を終えて、4日ぶりに岡田港に戻ってきました。

 あいにくの空模様でしたが、生徒たちは、出入港配置に従って、ブリッジ・船首・船尾・コンパスデッキに分かれて、接岸時の船員の方々の作業の様子を見学していました。

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 乗船実習最後の夕飯です。オーブンで焼いた特大ハンバーグでした。

 緊張していた初日の食事の様子と比べて、実習を終える安堵感もあり終始賑やかで笑顔の夕食でした。

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 6月18日(火)下船日のこの日は、朝食、旗揚げ後は、船内清掃を行いました。

 毎日の清掃では行き届かない場所を確認しながら、隅々まで丁寧に拭き掃除を中心に行いました。

 掃除機を使い終えた人は、「誰か他に使う人はいますか?」と部屋を回って尋ねたり、気遣いが見られました。

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 その後、下船式は、雨のため教室で行われました。式辞を抜粋して紹介します。

 〈乗船実習・鈴木副校長より〉

 「この実習では、たくさんの方々にお世話になりました。講義・実習では、いつも優しく丁寧に指導してくる船員の方々、前日から仕込みをしていつも美味しい食事を提供してくださる船員の方々、私たちが寝ている間も船の運航をしている船員の方々、私たちは、24時間多くの人に支えられてこの実習が成り立っています。私たちが眠っていても船は動いています。船内で騒いでご迷惑をおかけしたようです。この反省を生かして、下船後の生活でも周囲への気遣いと感謝の気持ちを忘れず行動してください。」

 〈三森船長より〉

 「短い時間でしたがこの大きな大島丸を操船し、航路見学や出入港作業や投錨作業を見学したりして、船という乗り物が奥深い乗り物であるということが分かったと思います。また実際に深海の海水やプランクトン等のサンプルを採取したり、イルカなどが泳ぐ大海原を航行し海という大自然に触れられたかと思います。」

 3次乗船の開始は、乗船教官とのコミュニケーションをとることも、声を出すことも難しい状況での出発でしたが、下船後のドミトリーでの点呼では、自信に満ち溢れ一段と大きな声であいさつができていました。

 グループとしての団結力と成長を感じました。今後の学校生活に期待しています!

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 3次乗船実習を終えた生徒の感想より抜粋して紹介します。

・航海実習を通して海についてのことだけでなく、普段の生活に必要なこともたくさん学ぶことができた。クラスの皆がこれらのことを知れたのはとても大きなことで、この実習は成功したと言えると思います。

・この航海は、想像より何百倍と難しく、仲間たちとの信頼関係が必要不可欠なことを知った。

・今まで船の印象は、ものすごく厳しく、怖いという印象がありましたが、この実習を通して、普段乗っているだけでは分からない所まで学ぶことができました。何より感じたのは、船員の方の優しさです。

・元々あまり乗船実習に乗り気ではなかったけど、来てよかったと思っています。理由は、コンパスデッキで風を感じるのは気持ちよかったし、船での生活自体もそこまで苦ではなかったから。また、スマホに触れることがなかったので、その分、視野が広がり、普段気にしなかったことも見たり質問したりできた経験をしたから。

・「実習どうだった?」と言われて一番思いつくのは「楽しかった!」です。

・初日は、あまり会話をしたことがない人と同じ部屋だったり、慣れない環境で「早く帰りたいな」「スマホゲームをしたいな」など、辛いなという感情が多くありました。しかし、実習をしていくうちに船の事を知ったり、仲間と遊んだりしたり、教官に叱られたりし、「実習が終わってほしくないな」「船についてもっと知りたいな」などの「楽しい!」という感情が増えてきました。

・基礎航海実習で学び身につけたことを今後の高校生活でも活かしていきたいです。