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2024/06/17 トピックス
【1年生3次】乗船実習⑫(操舵練習・見学の様子)
基礎航海5日目、大島・岡田港に戻る前に、操舵訓練、海洋観測実習、ニューストンネットの曳航観測が行われました。
以下の写真は、前日の機関室の見学の様子です。
機関制御室で機関長から制御盤に映し出されるモニター画面を見ながらデータの説明を受けたり、機関室で発電機等の稼働状態の説明を受けました。
生徒は騒音防止のために耳にヘッドカバーを付けています。
以下の写真は、CTD観測のため、測定器を投下するたの作業の様子です。
測定機には任意の水深水温を測定するための採水器が設置されており、通常は10m、300m、600m、そして1000mの深さの水温を採水します。
今回、水深1000m(実際の水深は950m)水温は6,8度でした。また、左の写真は、ネットを水平に曳く準備中です。
白いネットの中に水面近くのプランクトンを採集します。時には小さな蟹が入ることもあります。
デッキ上で、生徒たちは、採集されたプランクトンの種類や数量を調べました。
生徒からは「海洋観測、と聞いた瞬間、ただ海を眺めるだけかとつまらなく感じたが、実際は水温や水色、透明感を測る単純だけど楽しいものでした。水の色は、透き通った青色から宝石の様な緑色から横浜港で見たような茶色へと変化した水の標本を見比べ、大島の海がどれだけ綺麗かを知らされました。海国生の一員として、せめて大島の海だけでも守っていきたい」といった感想がありました。
ブリッジの様子ですが、3等航海士や2等航海士、航海長から操舵方法のレクチャーを受けています。
生徒は「本物で操舵練習をやってみると、緊張と責任感と酔いで上手くはかじを取ることはできませんでした。
少し慣れてくる比較的安定してできるようになりました。
しかし、コースを常に維持することが難しく、数をこなさないと難しい」といった感想がありました。
その後、操舵号令を受けて実際に舵輪を右・左に回したり、直進するための操舵要領を行っています。
シミュレーターで練習したようにはうまくいきません。
「自分のせいでみんなを酔わせてしまって申し訳ない」といった感想もありました。
目の前にあるコンパスカードの目盛り数字に合わせて舵輪を操作する様子です。
操舵を終えた生徒は、「動いている大島丸を動かして、操縦の厳しさと、人の命を預かる責任感が重く、とても緊張しました」といった感想がありました。
6月17日(月)予定通りに岡田港に無事到着しました。