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東京都立大島海洋国際高等学校 全日制

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2024/06/08 トピックス

【1年生2次】基礎乗船実習⑨ ~船内実習・下船式~

 

 高校1年生2次基礎乗船実習残り2日間となったこの日は、操舵訓練や、海洋観測実習などが行われました。

 海洋観測では、実際に深海の海水やプランクトン等のサンプルを採取したり、海という大自然に触れることができました。

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 実習最後の夕飯は、特大のハンバーグ・白身魚のフライ・スパゲッティ付き・ケーキなどでした!

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 最終日、いつもより30分、早く起床。一斉帰省の都合もあり、下船式は9時。

 これに合わせて支給貸与されていたヘルメットや安全靴等の用具の整理整頓、所定場所への返納。

 生徒居室や教室の徹底した清掃。

 指導教官からは「皆が、来たとき以上に綺麗にして返すことを意識すれば、これからもっと綺麗になるよ」と、時間に追われながらも部屋の隅々まで確実に行いました。

 (生徒:「先生、掃除機の電源が入りません。」・・・指導教官:「コードを引っ張り出して、コンセントにささないと・・・。」…

 10分後・・・「先生、どうやって、コードをしまうのですか?」掃除機の使い方から丁寧に教えています。)

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 狭い船内の掃除活動は、工夫が必要です。

 「立つ鳥跡を濁さず」13日からは第3次の基礎航海実習が始まります。

 次の乗船生徒のためにも(天井の掃除も)徹底した清掃は欠かせません。

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 掃除の後に、下船式がありました。式での挨拶文を抜粋してお伝えします。

 〈乗船実習担当 副校長 鈴木から〉

 皆さんの日誌を読むと「実習が進むにつれて、できていたことが、気の緩みから、また、慣れから、できないことがあった。」という感想を多く目にしました。船の仕事に気の緩みは許されません。船員の方々は、皆さんのために日夜、気を休めることなく、安心・安全な運航を心がけてくれています。この実習を通じて、この仕事の奥深さ、大変さ・やりがい・素晴らしさなどに気づいた人もいたことでしょう。これからの進路選択の参考にしてください。

 〈三森船長から〉

 メジャーリーガー大谷翔平選手は試合の最初の打席に立つときに、相手チームのベンチに向けて、そして相手のキャッチャー、そして球審に向けて、それぞれヘルメットのつばに右手を添えて必ず挨拶します。この行為は相手に尊敬の念を抱き、スポーツマンシップにのっとり、正々堂々と共に戦いましょうという意味です。挨拶はコミュニケーションの第一歩でありますし、挨拶の仕方1つでも相手の印象が大きく変わります。そして挨拶されて気分を害する人はいません。また外国の方と接する時も必ず挨拶は行います、従って違う文化の交流の場においても挨拶の重要性は変わらないのです。この挨拶の重要性を念頭に置いて、今後の高校生活にも活かして行ってみて下さい。

 9時!大島丸着岸サイドに整列して、「ありがとうございました。」と大声で挨拶をして下船して行きました。

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 〈生徒の感想より〉

 私は、元々船に興味があった訳ではなかったため、正直基礎航海は全然楽しみではなかった。でも今終わった感想を一言で表すと「この学校に来て乗船に参加して本当に良かった」と思っている。質問したことを丁寧に説明してくれる船員の方々、フレンドリーに豆知識を教えてくれる教官、誰よりも自分達の事を思って基礎航海を計画してくれた網谷先生。辛い事、大変なこともあったが、たくさんの人が支えてくれたおかげで思い出に残る航海となった。進路を考えると今まで探究系しか考えていなかったが、基礎航海を終えて、船舶系に進みたい欲が抑えきれないくらいあることに気づいた。

 その他、航海実習感想文では、辛かったこと。苦しかったこと。楽しかったこと。反省点が多々ありました。

 自身と行動を共にした仲間との6日間を振り返っていました。

 乗船前までは、進路希望は、生物系や探求系でいいかな…漠然と考えていた生徒が、船に興味を持ち船舶運航系も視野にいれてみても…視野を広げて考えるようになったことは、この実習の成果の表れだと思います。

 類系は違っても来年には大島丸に乗船する生徒たちを、大島丸乗組員と教官は笑顔で待っていてくれる筈です!

 (船長より→)来年度、また皆様と乗船できること楽しみにしております。