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2024/05/30 トピックス
【1年生】基礎乗船実習③ ~船内生活・横浜上陸~
1年生基礎航海実習「船内の生活」の一部をお伝えします。
6時半に起床後、体操してから、船内の清掃活動などを分担して行います。
「ここ、まだゴミが残っているぞ!」船員の方々、乗船教官の指導の下、隅々まで掃除を行っており、おかげで船内は、常時清潔に保たれています。
掃除機のかけ方にも慣れてきました。また、清掃と合わせて、食当班が揺れる船内でも食事の準備を行っています。
朝食後、8:00から「旗上げ」があります。三か所に分かれて一斉に「国旗」「都旗」「校旗」を揚げます。
この日は、雨の予報で、初めて雨具を着用しての準備となりました。
着慣れない雨具の着用に時間がかかる生徒もいました。
遅れないためにも「困っている仲間がいれば、皆で助け合う。」実習を通じて言われていることが随所で見られ全員が正しく着られました。
前日の生徒の日誌の反省には、「時間は有限」「協力することを第一優先」と書かれていました。
乗船して3日目、船内生活に慣れてきたせいか、実習の疲れなどもあり、最初にできていたことが疎かになっていたり、繰り返し注意されても改善されないことがありました。
生徒だけで教室で話し合い、その改善策を教官に報告しながら、翌日の活動に向けて主体的に行動できるように日々取り組んでいきます。
この日も、生徒主導で、全員で課題解決に向けて真剣に話し合う姿が印象的でした。
3日目の午前中に歴史ある横浜港に入港しました。
午後は、横浜みなと博物館を訪問して、最初に国指定重要文化財 帆船日本丸の伝統ある船内を見学しました。
日本丸では、マストやたくさんのロープ類がある甲板上や、船内では大海原を航海していた頃の訓練の様子や日本丸のあゆみを写真や船用品、音声解説等で紹介されていました。
生徒たちは、船内の教室で生徒役と教官役に分かれて、模擬授業をしてみたり、また、(舵輪が帆走中は帆の状態を見ながら、舵をとるので、舵輪は船の一番後に置かれています)見たこともない大きな輪を皆で回そうと楽しんでいました。
横浜みなと博物館は、横浜港の歴史や、仕組みと役割について楽しく学ぶことができる「歴史と暮らしのなかの横浜港」をテーマにした博物館です。
本格的な操船シミュレーターも体験して、博物館の係りの方からは、「(シミュレーション内の)飛鳥の船に平行で運転してゴールできた女性は、初めてみました」「こんな人が運転していたら、安心して任せて乗れます!」とお褒めの言葉をもらいました。
乗船教官からの指示で、計器などを確認しながら動かす生徒もいました。さすが海国生。
夕食後に教室で1日の最後を振り返り(「日誌」の記入)終了です。
日誌には、「1人のミスは、みんなのミスなので、責任をもって行動する」「日頃から、自分の行動を意識して、その上で他の人にも意識を向けて、全体のミスをなくしていこう」と綴られていました。
残り2日間も、仲間と協力して、大きな実りある実習になることを願っています。
予定を変更して、30日、11時30分に岡田港に入港して、昼食後13時頃から下船しました。
(文責:副校長 鈴木)
大島丸の船長からデイリーレポートが届いています。
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