学習活動・学校生活等について よくある質問 Q&A

2025/10/07

学習活動について

Q1:高校の学校説明の中に、「単位」という言葉がよく出てきます。どんな意味ですか?

週1時間(45分)の授業に出席し、学習の成果が科目の目標に達していると認められると1単位を修得することができます。
例えば、週2時間の「公共」であれば2単位、週4時間の「数学Ⅰ」であれば4単位を修得できます。
高校では、3年以上在籍して修得した単位の合計が74単位に達すると、卒業することができます。

Q2:単位の修得は難しいですか?

授業に出席し、課題や提出物に取り組むことが大切です。高校でも観点別評価が行われていますので、テストだけではなく、提出物や授業への取り組みの様子も評価の対象としています。
ただし、規定の欠席時数を超えて欠席してしまうと「未履修」となり、単位は修得できません。

Q3:「単位制」とはどんな制度ですか?

これまでの多くの高校は、学年ごとに時間割がほぼ決められていて、ある一定の科目の単位を修得しないと進級ができない、「学年制」という仕組みをとってきました。
これに対して「単位制」の場合は、受講する科目を自分で選択し、自分のペースで卒業に向けて必要な単位を積み重ねていきます。
稔ヶ丘高校のような「単位制」の高校では、3年以上在籍して74単位以上を修得すれば卒業できるので、原級留置(いわゆる留年)もありません。
自分のペースで学習したい人には、大変適した制度です。

Q4:自由選択科目が多いようですが、知らない科目ばかりなので、自分に合った時間割を組めるかどうか心配です。

自分の時間割を組むことを「履修登録」と呼びますが、「履修登録」の際には、担任の先生が時間をかけて一人一人の生徒と丁寧に相談するので、心配はいりません。
自分の将来を考え、どのような勉強が必要なのか、じっくり考えてみましょう。

Q5:4年卒と3年卒では、どちらがいいですか?

卒業に必要な単位はどちらも同じ74単位です。
1日4時間の授業で「ゆっくりじっくり」勉強して学力を付けることができるのは4年卒です。3年卒業より時間割に余裕があるため、「自由選択科目」を多く選択することができます。
また、早く上級学校へ進学したり、就職したりしたいのであれば3年卒が望ましいと言えます。
どちらがいいかは、何を学びたいか、 自分の勉強のペースはどうするかなど考え、自分に合った卒業年数を選択しましょう。

Q6:3年で卒業したいと考えています。しかし、勉強が大変だったら、途中から4年卒業に切り替えることは可能ですか?

可能です。
逆に、4年卒業を3年卒業に変更することも可能ですが、かなり大変です。

Q7:勉強についていけるか、とても心配です。

入学後、基礎学力を付けるために、小中学校の学びなおしから丁寧に学びます。1年次の時間割の半分を占めるのが国語・数学・英語です。
1年次の数学・英語の授業では、習熟度別クラス編成を取り入れ、15人程度の少人数授業を行っています。
勉強する習慣を続けていくことが「安心」や「自信」につながるポイントです。

Q8:どうしても数学や英語など、基礎に不安がある苦手科目があります。どうやって勉強してよいか心配です。

1年次の「数学Ⅰ」と「英語コミュニケーションⅠ」は、どちらも少人数習熟度別授業です。
授業を休まず、学習を積み重ねていけば大丈夫です。
また、先生も勉強の仕方を教えてくれるので、安心してください。

Q9:「コーピング」の授業では、どんなことを勉強するんですか?

コーピングとは「対処法」という意味です。人間関係のスキルを身につけることを目的に、早稲田大学人間科学学術院と連携して認知行動療法の理論に基づき、望ましい人間関係のつくり方やストレスにうまく対処していく方法などを学んでいます。

Q10:在学中に海外留学はできますか?

可能です。
所定の手続きをとれば、現地の高校で取得した単位を本校の単位に読み替えることも可能です。

Q11:水泳がとても苦手です。体育の授業で、絶対にプールに入らなければ単位は修得できないのですか?

水泳の授業は、希望する生徒だけなので心配はいりません。
本校では毎年5月頃に、体育の授業で種目の希望調査を行っています。
1年次は「水泳、ダンス、陸上」から1つ、2年次は「水泳、ダンス、剣道」から1つ、3年次は「水泳、トレーニング」から1つ選ぶことになります。

Q12:稔ヶ丘高校には「マイレージ」という制度がありますが、どのような仕組みなのか教えてください。

授業以外の場面で、多様な学習や体験を積むことを奨励するとともに、これを単位に認定する制度です。
具体的には、1単位の年間授業時間にあたる1575分(45分×35時間)の体験活動を1単位に認定しています。
活動例としては、「インターンシップ」や「上級学校訪問」、「検定対策講座(長期休業日中や土日に実施)」や「ボランティア活動」、「社会体験実習」などがあります。

学校生活について

Q13:「自他のチャレンジを尊重する(他人のチャレンジを邪魔しない)」とは、具体的にどのような意味なのですか?

本校には、これまでの自分を変えよう、これから自分にチャレンジしようという気持ちをもった生徒が入学してきます。
そうした前向きな生徒たちがおたがいに安心して学校生活を送れるように、落ち着いて学習に取り組もうとする雰囲気の中で、互いに尊重しながら共に成長することを何よりも大切にしています。そのために装飾品や化粧、頭髪の染色や加工、校服の着崩しなどを厳しく指導しています。
当然、まじめな態度で授業を受けなければいけません。

Q14:校服は、必ず着用しなければならないのですか?

そうです。
ワイシャツのボタンを第一ボタンまで留めること(夏服は第二ボタンまで)、スカートの丈は膝頭が隠れる長さにするなど、着こなしのルールもあります。
スカートのほかにスラックスを選ぶことができます。
また、夏服の時期であれば、ワイシャツの色を白、水色、薄いピンクから選ぶことができます。令和7年度より、本校指定のポロシャツも選択可能となりました。

Q15:校服以外に、服装について何かルールはありますか?

次のようなルールがあります。

Q16:学校行事にはどのようなものがありますか?

全校で実施する学校行事は、例年次のものがあります。
6月 みのり杯(運動が苦手な人にも配慮した体育的行事)
9月 稔祭(文化祭)
3月 学習成果発表会
また、年次によって宿泊行事があります。
10月 進路体験学習(1年次、1泊2日)
10月 修学旅行(2年次、2泊3日)
これ以外にも、生徒どうしの親睦を図るため、年次行事として校外学習(いわゆる遠足)や芸術鑑賞教室などを適宜実施しています。
※例年のものであり、令和8年度に必ず実施されるのものではありません。

Q17:どのような部活動がありますか?

【運動系】
 男女バスケットボール、バレーボール、バドミントン、水泳、サッカー、軟式野球、硬式テニス、ソフトテニス、剣道、陸上競技、ダンス、ボルダリング、卓球
【文化系】
 生物、美術、パソコン、かるた、映画研究、文芸、合唱、吹奏楽、CAS、写真、演劇、軽音楽、鉄道紀行文学、手話、茶道、ボランティア、プラモデル
※令和7年9月現在、30の部活動があります。

Q18:部活動には必ず参加しなければいけないのですか?

特には参加を義務付けていません。
けれども、仲間と一緒に充実した高校生活を送るためにも、部活動への参加を勧めています。ただし、授業が第一優先であることは忘れないでください。

Q19:昼食はどうすればいいですか?

在校生の中で一番多いのがお弁当持参で、次に登校途中でパンやおにぎりなどを買ってくる生徒です。校内にパンやおにぎりを買うことができる自動販売機もあり、利用することができます。
休み時間などに昼食を買いに校外に出ることはできません。

Q20:ノーチャイムだと聞きましたが、本当ですか?

一切チャイムは鳴らしません。
自分で時計を見てスケジュールを管理する能力を身に付けるためには、チャイムは不要だと考えています。

Q21:自由選択科目の選び方によっては、授業の空き時間ができてしまうと思いますが、そういう時に自由に過ごせるスペースはありますか?

校内には、生徒ホール、図書館、自習室、廊下などに休憩スペースがあるので心配はいりません。

Q22:携帯電話の持ち込みは可能ですか?

可能です。ただし、授業中に許可なく操作することや着信音を鳴らすことはできません。

Q23:男女比はどのくらいですか?

令和7年9月現在、男子392名、女子367名の合計759名です。年次によって異なりますが、ほぼ男女同数です。
※1年次は1部4クラス、2部4クラス、3部3クラスです。(男子118名、女子118名)

進路指導について

Q24:推薦で大学に進学したいと考えています。高校に入学したら、どのような準備を始めたらいいですか?

学校が責任をもって推薦する生徒なので、遅刻や欠席がほとんどないことと、優良な成績を修めることが必要です。
また大学に進学することは、合格や入学が目的ではありません。
その大学に進学して何を学び、それを社会に出てからどのように役立てるか、高校在学中に保護者や先生と一緒にじっくり考えましょう。

Q25:推薦で進学する際に、資格があると有利ですか?

英語検定は級によっては、推薦試験の出願の条件になっている大学もあります。
英検や漢検、数検、簿記検定、情報処理検定などは資格取得とともに、本校の卒業単位に含めることができます。

Q26:進学先には、どのような大学がありますか?

具体的な学校・学部については、ホームページの 「進路指導>進路状況」をご覧ください。

入試について

Q27:願書はどこで入手できますか?

願書はインターネット上の出願サイトに入力し、オンライン上で中学校の承認を受けたうえで提出します。やむを得ない事情によりインターネット出願できない場合は、本校所定の紙の願書をお渡しします。詳しくは、例年本校で12月以降に開催している募集要項説明会で説明致しますのでご参加ください。
詳しい日程などは学校案内パンフレットなどをご参照ください。

Q28:志願申告書を書くときの注意点はありますか?

志願申告書は、願書と一緒に出願の際に提出する必要があります。
以下の点に注意してください。

Q29:作文や面接では、どんなことが問われるのですか?

作文も面接も本校の特徴や特色についての理解や、学ぶ意欲と熱意をみることに重点をおいています。作文では問題文をよく読み、それについて自分の考えを述べる形式になっています。
本校のホームページから「過去の作文問題」を確認し、練習してみてください。

Q30:面接はどんな形態で行うのですか?

例年、面接官2人に対して、受検生1人という個人面接を実施しています。

Q31:入学者選抜では、中学校の成績は関係しないのですか?

関係しません。
中学校の調査書(内申書)の提出は不要です。
本校では、受検生のこれまでの過去にとらわれず、これからの稔ヶ丘高校での学校生活に意欲と熱意をもっている生徒を、積極的に受け入れたいと考えています。

その他

Q32:稔ヶ丘高校は、不登校の人のための学校だと聞いています。不登校でなければ受検できないのですか?

そんなことはありません。
本校の入学者選抜では学力検査がなく、中学校の調査書(内申書)の提出が不要であることから、不登校を経験した人にとって受検しやすいと思います。
しかし、学校のコンセプトが「だれでも、いつでも学べる学校」であることから、不登校経験者に限らず、学習に苦手意識をもっている人や高校を中退した人、また、これまでの学校生活で本来の自分の実力を発揮できなかった人など、稔ヶ丘高校で自分の可能性にチャレンジしたいという人に、一人でも多く受検してほしいと考えています。

Q33:たとえばⅠ部に入学して、次の年にⅡ部やⅢ部にかわることは可能ですか?

希望する部の定員に欠員があれば、出席状況や成績が優秀であるなど、他の生徒の模範となるような生徒については、1年次末の1回に限り転部を認めています。
平成29年度入学生(11期生)から適用していますが、現時点で転部が認められた実績はありません。
詳しくは、入学後に教務部までご相談ください。

Q34:Ⅲ部に入学すると、帰宅時間が遅くなることが心配です。

1年次のときは必履修科目があるので、3部の場合は12時間目(21時00分終了)まで授業があります。
しかし、2年次以降はⅡ部やⅢ部の授業も選択して履修することができるようになりますので、10時間目(18時45分終了)が終われば下校できる日が増えます。
選択科目によっては午前中からの授業を選択することが可能になります。
本校では授業や教育課程、使用する教科書などの教材、指導にあたる先生方、部活動や委員会活動など、1部~3部すべて共通であり、当然、学校行事も合同で行っています。

Q35:入学時には、どのくらいの費用がかかりますか?

11万円から12万円ぐらいです。現在給食費は実質無償化となっています。また、令和4年度入学生より学校指定の端末(タブレット型PC)の購入をしていただきますので端末代がかかります。
詳しくはホームページの 「入試案内>支援制度・授業料等」をご覧ください

Q36:都立高校生を対象とした給付型奨学金があるようですが、どのような制度ですか?

都立高校生が学校の教育活動に参加するために必要な経費について、東京都が保護者に代わり支払う制度です。
具体的には、修学旅行費や一人1台端末の購入補助、模擬試験や英語検定、漢字検定などの受験料などが対象となります。
給付限度額は年に30,000円または50,000円で、各世帯の区市町村民税所得割額等によって異なります。