Q&A

学習活動について

Q1:高校の学校説明の中に、「単位」という言葉がよく出てきます。どんな意味ですか?
週1時間の授業に1年間出席し、学習の成果が科目の目標に達していると1単位を修得することができます。
例えば、週2時間の「現代社会」であれば2単位、週4時間の「数学Ⅰ」であれば4単位を修得できます。
高校では、3年以上在籍して修得した単位の合計が74単位に達すると、卒業することができます。
Q2:単位の修得は難しいですか?
普通に勉強していれば、難しいことはありません。
苦手な科目であっても、先生が丁寧に教えてくれるので大丈夫です。
ただし、欠席せずにきちんと出席しなければ単位は修得できません。
Q3:「単位制」とはどんな制度ですか?
これまでの多くの高校は、学年ごとに時間割がほぼ決められていて、ある 一定の科目の単位を修得しないと進級ができない、「学年制」という仕組みをとってきました。
これに対して「単位制」の場合は、受講する科目を自分で選択し、自分の ペースで卒業に向けて必要な単位を積み重ねていきます。
稔ヶ丘高校のような「単位制」の高校では、3年以上在籍して74単位以上を修得すれば卒業できるので、学年や進級という仕組みがなく、当然、 原級留置(いわゆる落第)もありません。
自分のペースで学習したい人には、大変適した制度です。
Q4:自由選択科目が多いようですが、知らない科目ばっかりなので、自分に合った時間割を組めるかどうか心配です。
自分の時間割を組むことを「履修登録」と呼びますが、「履修登録」の際には、担任の先生が時間をかけて一人一人の生徒と丁寧に相談するので、まったく心配はいりません。
しかし、最終的に決めるのは生徒の皆さん自身です。
自分の将来を考え、どのような勉強が必要なのか、じっくり考えてみましょう。
Q5:4年卒と3年卒では、どちらがいいですか?
卒業に必要な単位はどちらも同じ74単位です。
1日4時間の授業で「ゆっくりじっくり」勉強して学力を付けることができるのは4年卒です。
「自由選択科目」がたくさんあるので、3年卒より時間割に余裕があって選択することができます。
また、上級学校への進学や就職を急ぐのであれば、3年卒です。
どちらがいいかは、何を学びたいか? 自分の勉強のペースは? など考え、自分に必要な卒業年数を選択しましょう。
Q6:3年で卒業したいと考えています。しかし、勉強が大変だったら、途中から4年卒業に切り替えることは可能ですか?
可能です。
逆に、1・2年次のうちであれば、4年卒業を3年卒業に変更することも可能です。
稔ヶ丘高校は、自分のペースで勉強できる学校です。
Q7:勉強についていけるか、とても心配です。
入学後、基礎学力を付けるために、1年次の時間割の半分を占めるのが国語・数学・英語です。
1年次の数学・英語の授業では、習熟度別クラス編成を取り入れ、15人程度の少人数授業を行っています。
クラスが大勢だと、わからないところを先生に質問しにくいかもしれませんが、15人程度なら先生に質問しやすい人数です。
また、自宅に帰ったら必ず「復習」をしましょう。
勉強習慣を継続することが「安心」や「自信」につながるポイントです。
Q8:どうしても数学や英語など、基礎に不安がある苦手科目があります。どうやって勉強してよいか心配です。
1年次の「数学1」と「英語コミュニケーションⅠ」は、どちらも少人数習熟度別授業です。
コツコツと予習や復習を積み上げれば、できるようになります。
また、先生も勉強の仕方やコツを教えてくれるので、安心してください。
ぜひ、高校入学を機に、苦手科目を克服しましょう。
そのためにも、入学前までに小・中学校の基本的な学習内容については復習をしておくことをおススメします。
Q9:「コーピング」の授業では、どんなことを勉強するんですか?
コーピングとは「対処法」という意味です。人間関係スキルを学ぶことを目的に、早稲田大学人間科学学術院と連携して認知行動療法の理論に基づき、人間関係におけるストレスにうまく対処していく方法などを学んでいます。
Q10:在学中に海外留学はできますか?
可能です。
所定の手続きをとれば、現地の高校で取得した単位を本校の単位に読み替えることも可能です。
Q11:水泳がとても苦手です。体育の授業で、絶対にプールに入らなければ単位は修得できないのですか?
水泳の授業は、希望する生徒だけなので心配はいりません。
本校では毎年5月頃に、体育の授業で種目の希望調査を行っています。
1年次は「水泳、マット運動、陸上」から1つ、2年次は「水泳、ダンス、剣道」から1つ、3年次は「水泳、トレーニング」から1つ選んでもらいます。
※令和3年度の内容です。
Q12:稔ヶ丘高校には「マイレージ」という制度がありますが、どのような仕組みなのか教えてください。
授業以外の場面で、多様な学習や体験を積むことを奨励するとともに、これを単位に認定する制度です。
具体的には、1単位の年間授業時間にあたる1575分(35時間×45分)の体験活動を1単位に認定しています。
活動例としては、「インターンシップ」や「上級学校訪問」、「検定対策講座(長期 休業日中や土日に実施)」や「ボランティア活動」、「社会体験実習」などがあります。

学校生活について

Q13:「他人のチャレンジを邪魔しない」とは、具体的にどんな意味なんですか?
本校には、いろいろな生徒がこれまでの自分を変えよう、自分にチャレンジしようという高い志をもって入学してきます。
そうした前向きな生徒たちが安心して学校生活を送れるように、暴力的な行為、威圧的な言動、装飾品や化粧、頭髪の染色や加工、校服の着崩しなどを厳しく禁止しています。
当然、まじめな態度で授業を受けなければいけません。
Q14:校服は、必ず着用しなければならないのですか?
はいそうです。
ワイシャツのボタンを一番上まで止めたり、スカートの丈は膝頭が隠れる長さにするなど、着こなしのルールもあります。
ただし、女子はスカートのほかにスラックスを選ぶことができます。
また、夏服の時期であれば、男女ともワイシャツの色を白、水色、薄いピンクから選ぶことができます。
Q15:校服以外に、服装について何かルールはありますか?
次のようなルールがあります。
  • 校服のブレザーの下に着るベストまたはセーターは、Vネック・無地・紺色または黒色。
  • カーディガンやボタン付きのベストは不可。
  • 登下校時のコートの着用は認めるが、校服にあった色柄で華美ではないものとする。
  • パーカーの着用は不可。
  • ソックスは、無地の紺色、黒色あるいは白色。
Q16:学校行事にはどのようなものがありますか?
全校で実施する学校行事は、例年次のものがあります。
6月 みのり杯(運動が苦手な人にも配慮した体育的行事)
9月 稔祭(文化祭)
3月 学習成果発表会
また、年次によって宿泊行事があります。
10月 進路体験学習(1年次、1泊2日)
10月 修学旅行(2年次、2泊3日)
これ以外にも、生徒どうしの親睦を図るため、年次行事として駅伝大会や校外学習(いわゆる遠足)、スポーツ大会などを適宜実施しています。
※例年のものであり、令和3年度のものではありません。
Q17:どんな部活動がありますか?
運動系 男女バスケットボール、バレーボール、バドミントン、水泳、サッカー、軟式野球、硬式テニス、ソフトテニス、剣道、陸上競技、ダンス、ボルダリング、卓球
文化系 生物、美術、パソコン、かるた、映画研究、文芸、合唱、吹奏楽、CAS、写真、演劇、軽音楽、鉄道文学、手話、茶道、ボランティア、プラモデル、現代文化研究
※令和3年10月現在、32の部活動があります。
Q18:部活動には必ず参加しなければいけないのですか?
特には参加を義務付けていません。
けれども、仲間と一緒に充実した高校生活を送るためにも、部活動への参加を勧めています。
ただし、授業第一優先であることは忘れないでください。
現在、部活動は大変盛んになってきました。
Q19:昼食はどうすればいいですか?
在校生の中で一番多いのがお弁当で、次に登校途中でパンやおにぎりなどを買ってくる生徒もいます。
また、休み時間などに昼食を買いに校外に出ることはできません。
できたら、自立に向けて自分でお弁当を作るようになってほしいですね。
なお、本校では普段の飲み物は、「マイボトル」で好きな飲み物を持参することを勧めています。
Q20:ノーチャイムだと聞きましたが、本当ですか?
一切チャイムは鳴らしません。
自分で時計を見てスケジュールを管理する能力を身に付けるためには、チャイムは不要だと考えています。
皆さんが進学を志している大学や専門学校にもチャイムはありません。
Q21:自由選択科目の選び方によっては、授業の空き時間ができてしまうと思いますが、そういう時に自由に過ごせるスペースはありますか?
校内には、生徒ホール、生徒ラウンジ、図書館、自習室、ガイダンスルームなど多くのスペースがあるので心配はいりません。
Q22:携帯電話の持ち込みは可能ですか?
可能です。ただし、授業中に許可なく操作することや着信音を鳴らすことは不可です。
Q23:男女比はどのくらいですか?
令和3年4月現在、男子400名、女子381名の合計781名です。年次によって異なりますが、ほぼ男女同数です。
※1年次は1部4クラス、2部4クラス、3部3クラスです。(男子125名、女子128名)

進路活動について

Q24:推薦で大学に進学したいと考えています。高校に入学したら、どのような準備を始めたらいいですか?
学校が責任をもって推薦する生徒なので、遅刻や欠席がほとんどないことと、優良な成績を修めることが必要です。
また大学に進学することは、合格や入学が目的ではありません。
その大学に進学して何を学び、それを社会に出てからどのように役立てるか、高校在学中に保護者や先生と一緒にじっくり考えましょう。
Q25:推薦で進学する際に、資格があると有利ですか?
英語検定は級によっては、推薦試験の出願の条件になっている大学もあります。
特に、英検や漢検、数検、簿記検定、情報処理検定などは、実は本校の卒業単位に含めることができます。
高校に入ったら、資格や検定に積極的にチャレンジしましょう。
Q26:指定校推薦には、どのような大学がありますか?
昨具体的な学校名・学部名については、ホームページの 「進路指導>進路状況」をご覧ください。

入試について

Q27:願書はどこで入手できますか?
チャレンジスクール用の願書は中学校等からは配布されません。例年12月以降に開催している募集要項説明会等で配布しておりますのでご参加ください。
詳しい日程などは学校案内パンフレットなどをご参照ください。
Q28:志願申告書を書くときの注意点はありますか?
志願申告書は、願書と一緒に出願の際に提出してもらいます。
以下の点に注意してください。
  • 鉛筆書きは不可です。必ず、黒のボールペンで書いてください。
  • 願書と一緒に提出するのは、ボールペンで書いた志願申告書の原本です。
    ※誤ってコピーしたものを提出しないように注意してください。
  • 書き損じがあったら、修正液等で直さずに、間違った箇所に二重線を引いて書き直し、上から訂正印を押してください。
  • 願書と一緒に配布する志願申告書は1枚だけですから、練習用や下書き用に多めにコピーしておいてください。
Q29:作文や面接では、どんなことが問われるのですか?
入学選抜についての基本的な考え方は、チャレンジスクールの設置の趣旨から、学力よりもむしろ本校の特色についての理解や、学ぶ意欲と熱意をみることに重点をおいています。
本校のホームページに、「作文問題の例」をアップしていますので、ご参照ください。
なお、募集要項説明会でも、過去の作文の問題をお配りしています。
Q30:面接はどんな形態で行うのですか?
例年、面接員2人に対して、受検生1人という個人面接を実施しています。
Q31:入学者選抜では、中学校の成績は関係しないのですか?
はい、そのとおりです。
中学校の調査書の提出は不要です。
本校では、受検生のこれまでの過去にとらわれず、これからの稔ヶ丘高校での学校生活に意欲と熱意をもっている生徒を、積極的に受け入れたいと考えています。
Q32:どうしても稔ヶ丘高校に入学したいと考えています。入学者選抜を受けるチャンスは、2月の1回しかありませんか?
稔ヶ丘高校では募集人員240人のうち230人を2月の入試で募集し、残りの10人についてはその年の8月に募集しています。
主な応募資格は、他の高校(全日制、定時制、通信制のいずれか)の1年生に在籍していることです。
国立、都立(公立)あるいは私立のいずれでも可です。
8月の入学者選抜の日程については、毎年7月ごろに都教育委員会から発表があります。
2月の入学者選抜でうまくいかなくても、まだチャンスはあります。

進路活動について

Q33:稔ヶ丘高校は、不登校の人のための学校だと聞いています。不登校でなければ受検できないのですか?
そんなことはありません。
本校の入学者選抜では学力検査がなく、中学校の調査書が不要であることから、不登校を経験した人にとって受検しやすいと思います。
しかし、学校のコンセプトが「だれでも、いつでも学べる学校」であることから、不登校経験者に限らず、高校を中退した人や、これまでの学校生活で本来の自分の実力を発揮できなかった人など、稔ヶ丘高校で自分の可能性にチャレンジしたいという人に、一人でも多く受検してほしいと考えています。
Q34:たとえば1部に入学して、次の年に2部や3部にかわることは可能ですか?
希望する部の定員に欠員があれば、出席状況や成績が優秀であるなど、他の生徒の模範となるような生徒については、1年次末の1回に限り転部を認めています。
平成29年度入学生(11期生)から適用しています。
詳しくは、入学後に教務部までご相談ください。
Q35:3部に入学すると、帰宅時間が遅くなることが心配です。
1年次のときは必履修科目があるので、3部の場合は12時間目(21時00分終了)まで授業があります。
しかし、2年次以降は3時間目(10時15分開始) からの授業を選択することにより、10時間目(18時45分終了)が終われば下校できる日が増えます。
選択科目によっては午前中からの授業を選択することが可能になります。
3部は、いわゆる夜間部ではありません。
本校では授業や教育課程、使用する教科書などの教材、指導にあたる先生方、部活動や委員会活動など、1部~3部すべて共通であり、当然、学校行事も合同で行っています。
Q36:朝から授業があるのに、どうして定時制課程なんですか?
全日制課程では1日6時間の授業をしなければなりませんが、定時制課程では1日4時間の授業ですみます。
ですから、1部は午前中4時間、2部は午後4時間、3部は夕方からの4時間の授業で構成されているので、定時制課程に位置付けられています。
ただし、他の部の授業を選択して1日6時間の時間割を組むことは可能ですし、実際に多くの生徒がそうした時間割で学習しています。
Q37:入学時には、どのくらいの費用がかかりますか?
1部と2部の場合は10万円から11万円ぐらい、3部の場合は給食費があるので12万円から13万円ぐらいです。また、令和4年度入学生より学校指定の端末の購入をしていただきますので端末代がかかります。
詳しくはホームページの 「入試案内>支援制度・授業料等」をご覧ください
Q38:都立高校生を対象とした給付型奨学金があるようですが、どのような制度ですか?
都立高校生が学校の教育活動に参加するために必要な経費について、東京都が保護者に代わり支払う制度です。
具体的には、勉強合宿の参加費や、模擬試験や英語検定、漢字検定などの受験料などが対象となります。
給付限度額は年に30,000円または50,000円で、各世帯の区市町村民税所得割額等によって異なります。