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10月21日5・6限に4・5年生を対象として分野別大学模擬授業を実施しました。これは、生徒が自分の興味のある学問分野に触れ、大学での学びを具体的にイメージするために毎年行っている大切な進路行事です。4月から各大学に直接お願いをし、医学(順天堂大学)、農学(東京農工大学)、理学(東京科学大学)、工学(東京大学)、情報工学(電気通信大学)、教育学(横浜国立大学)、心理学(筑波大学)、国際(東京外国語大学)、経済学・経営学(横浜国立大学)、人文学・社会学(埼玉大学)の講師の先生方が90分の講義をしてくださいました。生徒たちは、講義テーマや内容をまとめた資料を参考に、自分の興味・関心や進学を検討している大学を踏まえて、事前に受講する講義を選び、当日を迎えました。今年度は心理学、経済学・経営学を第1希望としている生徒が多くいました。第2希望の講座を受講した生徒もいましたが、普段は触れる機会の少ない分野に出会い、視野を広げたり、自分の興味や適性について考えたりする有意義な時間になったようです。以下、講義の様子を一部ご紹介します。

①医学 順天堂大学 『医療現場で実感するやりがいと深遠なる医学の面白さ』
先生自身のご経験を基に、豊富な写真を用いながら話をしてくださいました。

②農学 東京農工大学 『プラスチックによる環境汚染』
ご用意いただいた実物のマイクロプラスチックを意見交換しながらじっくりと観察しています。

③情報工学 電気通信大学 『バーチャルリアリティのための触覚インターフェース』
生徒が頭に被っているのは、身近なハンガー。ハンガー反射という現象を楽しそうに体験しています。

④教育学 横浜国立大学 『これからの英語教育はどこへ向かうのか』
ディスカッションスタイルの講義で生徒の意見を引き出しながら講義を進めてくださっています。

⑤心理学 筑波大学 『やる気の心理学:アメとムチは本当に効果があるのか?』
ドゥンカーのロウソク問題についてのペア・グループワークが盛り上がっていました。
90分の講義後には、質疑応答の時間がありました。大学の先生に直接質問できる貴重な機会なので、積極的に質問をする生徒の姿が多く見受けられました。そして最後には、振り返りとして各々の学びや気づきをまとめました。各分野の最前線で活躍されている先生方のお話に刺激を受け、生徒たちの振り返りにも熱がこもっていました。受講した生徒全員の感想をご紹介したいところですが、ここではその一部を抜粋してお伝えします。
・先生が、一回別の学部を卒業してから医学部に入ったとおっしゃっていて、目標は努力と行動で変えられるんだなと実感した。
・内容に関しては、リサイクルをしてもレジンペレットが生じてしまい、結果として環境汚染を助長していることを知り驚いた。
・授業で学んでいたようなことが大学での研究で使われていて、すごく身近に感じた。
・講義をしてくださった先生は物理学部の方だったが、数学と化学を合わせたような研究を普段はしていて、ときどき社会と関連した研究をなさっているようだった。よく学校において無駄な授業はないというが、それは将来の仕事に役立つとかそういうことだけでなく、自分の研究分野を増やすことにもつながるのだと感じた。
・研究を始める時、それを何に応用できるかわからないまま始まることが多い。ただ、意外なところでそれが繋がって医療やゲーム、スポーツなど様々な場面で応用されている。こうやって人間社会は発展してきたのかなと思った。
・教育学を学ぶ上では、正解はないからこそ、教員ひとりひとりが生徒のことを考えながら試行錯誤していることを知った。
・今回の授業を通して、人の行動は単純な理由だけで決まるのではなく、本人の気持ちや周囲の環境、報酬の有無など、さまざまな要因が関係していると感じた。
・国の政策によって、国民が使う言語が変わることが実際に起こっていることが印象的だった。
・マクロかミクロか、自分がどっちの道に進むかも、今後考えていきたい。文系だが、データ分析など数理的な面や、論理的な観点が必要だと分かった。
・日本語の表現や言葉の使われ方には、それぞれ理由や規則があり、言語を研究することは、私たちの思考や社会、文化への理解を深めることにもつながると知った。今回の経験を通して、身近な言葉に疑問を持ち、物事を多角的な視点から考えることの大切さを実感した。
今回の模擬授業は、学問や進路について考えるだけでなく、生徒一人一人がこれからの生き方を考えるきっかけにもなったようです。4年生は卒業まで残り2年余り、5年生は残り1年余りとなりました。生徒たちには、今回のような進路行事や日々の学校生活を通して、自分の将来について考え続け、自らの進路を切り開いていってほしいと思います。