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東京都立南多摩中等教育学校

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2025/09/22 フィールドワーク

日本土壌肥料学会の発表に参加

2025年9月17日、新潟大学で開催された日本土壌肥料学会2025年度新潟大会に本校5年生が参加し、ポスター発表を行いました。日本土壌肥料学会は、食糧の生産に深く関係している土壌学、肥料学、植物栄養学の近代的な理論と技術体系を構築することを目的として、1927年に設立された学術団体です。以来、国土資源の保全に関連する環境科学の分野なども取り込んで発展を重ね、研究活動や技術開発の範囲を広げてきました。大学・国公立試験研究機関・民間研究機関の研究者、国や地方公共団体の技術行政担当者など、幅広い会員によって構成されており、会員の活動を通じて、様々な視点からの研究問題の提起や情報の交換がなされています。

参加生徒は本校の総合的な探究の時間であるライフ・ワーク・プロジェクト(以下LWP)において、「チョークでの石灰肥料代用は可能なのか」というリサーチクエスチョンで2年間の探究を実践してきました。東京農工大学の先生や研究室の大学院生に指導や助言をいただきながら検証活動を重ねてきました。今回はこれまで行ってきた先行研究分析に加え、pH調整機能実験や作物の成長促進機能実験からの考察、実用性に関するデータ収集などからチョークの石灰肥料代用の可能性について発表をしました。発表後には土壌肥料学会の専門家の先生方や関連企業の方々などと意見交換を交わしました。

5年生はこの後、4000字論文を執筆して2年間を探究的な学びを修めることになります。今回の学会発表で得た知見を踏まえて、論文執筆を進めていきます。

以下は参加した生徒の感想です。

学会発表では、専門的な方々から意見をいただき、自分では気づかなかった課題や長所を知ることができました。また、他の発表を見ることで、発表の工夫やポスター作成のヒントも得られました。大学の先生からお声をかけられて半ば勢いで参加した学会発表でしたが、楽しく充実した発表となりました。ご協力していただいた皆様、誠にありがとうございました。

日本土壌肥料学会-1 日本土壌肥料学会-2

日本土壌肥料学会-3

 日本土壌肥料学会-4