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東京都立南多摩中等教育学校

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2025/08/04 南多摩トピック

八王子空襲から学ぶ平和の尊さ

昭和20年8月2日未明、八王子の街は激しい空襲により甚大な被害を受けました。当時の市街地の大半が焼失し、多くの尊い命が奪われました。本校の校庭に立っていたクスノキも炎に包まれました。しかし、翌年の春、そのクスノキは奇跡のように芽吹きました。焼け跡から新たな命を宿したその姿は、「戦災樹木」として今も私たちに希望と再生の力を語りかけています。
この歴史を次世代へと伝える催しとして、今年も八王子で「平和展」が開催されています。本校の生徒たちも参加しています。「平和なまち」をテーマに描かれた絵画作品には、それぞれの平和への願いが込められています。
また、「広報はちおうじHachioji 7月号」では、本校の5年生二人が、語り部の方から、戦争体験を伺ったことや1年生の時のフィールドワーク(探究)で「八王子の戦跡」をテーマに取り組んだことが紹介されています。
今年は、戦後80年という大きな節目の年です。歴史の重みを感じながら、私たちが今こうして平和な日常を送れていることに、改めて感謝の気持ちをもちたいと思います。そして、戦争の記憶を風化させることなく、命の尊さと平和のありがたさを心に刻み、「平和とは何か」「自分にできることは何か」を、今を生きる私たち一人ひとりが考えていくことが、未来への第一歩となるのではないでしょうか。

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平和展