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2025年7月27年(日)、東京都八王子市にある高尾100年の森にて6校合同で生き物調査を行いました。参加生徒は前期後期科学部のほか、活動に興味のある有志生徒です。このプロジェクトは佐川急便のCSRの一貫として同社が所有している高尾100年の森を教育活動に活かしていくために、高尾グリーンハイスクールによる「いきもの調査」を年4回、「各校調査」年3回の実施を予定しています。今回は第2回として、大学講師の先生方3名をお招きしてファシリテータ調査を行いました。
前回の調査では毎木調査(区画内にある植物の種類や高さなどを同定・計測していく調査)、水生生物調査、センサーカメラ設置を行いました。今回はまず午前中にセンサーカメラ回収と撮影データ整理を行いました。そのうちの1台のカメラには多種多様な哺乳動物の記録がありました。ニホンジカの親子、アナグマが走っている様子などが多く記録されていたほか、ツキノワグマ、テン、イノシシ、タヌキ、アライグマ、ニホンザルなど、多くの野生動物の生態が記録されており、映像が映し出される度に歓声があがりました。
午後は、毎木調査と水生生物調査を場所を変えて行いました。前回の経験を活かして、チームに分かれ同時進行で記録を集め、記録担当の生徒に情報集約を行いました。講師の先生方は生徒の成長の早さに驚きを隠せない様子で、大学生が行う調査活動さながらだと賞賛いただきました。
参加者の感想(一部)
・ニホンイノシシ(仔)が山の上の道でじゃれあいをすることがあるとは思わなかった。昼間に人が通ることがあまりないところの光景はこんな感じだと知れた。
・シカがなぜ増えたのか、増えると何が問題なのかがわかった。森がマツカゼソウなどシカが嫌う植物だらけになったらどうなるのだろうか。
・たくさんの生物がいて面白かった。アナグマとタヌキとアライグマの違いやシカの生活形態など、哺乳類について新しいことを知ることができた。
・軽く網ですくっただけでも、割と簡単に取れることから、水生生物の生態を学ぶことでさらに水生昆虫の調査が効果的にできそうだと分かった。
・フンを洗ってどのようなものを食べているのか調査していたので部活でもやってみたいと思った。