ニュース
2025年5月15日(木)、本校3年生のフィールドワーク活動「科学的検証活動」の一環として、東京都農工大学の藤井先生による講演会が行われました。
「科学的検証活動」では、各グループが問いと仮説を立て、年間を通してその仮説の検証に取り組みます。今回の講演では、大学における研究活動ではそれがどのように行われているのか、また研究に向き合う上で大切にされている“研究者マインド”について、藤井先生にお話しいただきました。講演の冒頭では、藤井先生が3つのリンゴをご持参くださり、「リンゴでないものはどれか?」という問いから講義が始まりました。「リンゴを知らない人に、どのようにリンゴを伝えるか?」という設問を通じて、ざらざらした手触りや風味といった定性的な情報だけではなく、定量的なデータに基づいてこそ科学的に説明・証明できることを、非常にわかりやすくお話しいただきました。
後半には、各クラスに分かれて大学院生の方々による講義も行われました。ご自身の中高生時代のお話や、現在の研究内容、研究の一般的な進め方などを、学生それぞれの視点で丁寧に紹介していただきました。大学での研究活動や日常生活の一端に触れることができ、生徒たちにとって非常に貴重な学びの機会となりました。
以下、生徒の感想です。
・研究をするにおいての手順や数字で統計を取ることの大切さや、再現性のある実験をすることが大事だと思いました。
・思わぬところも、実は主観的だったなど、客観性を貫くことの難しさを感じた。でも、客観性を出すためには様々な方法で数値を用いるといいことがわかりました。
・何度も何度も繰り返しやることが大切だと思った。条件記録も大切。
・大学までの期間は遠いようで近いのでとても勉強になった。勉強も運動も友達も大切だと改めて感じた。
・将来について考えなくてもいいのかという少しばかりの不安があったが、先輩方の話をきいて、それが解消した。色々なことに興味をもち、体験などをたくさんすることが大切だと思った。