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2025年4月27日(日)、公益財団法人トトロのふるさと基金の方の案内で、映画の舞台のモデルの一つになったといわれる狭山丘陵にあるトトロの森の保全活動を兼ねたスタディツアーを行いました。今回で4度目の来訪となるトトロの森の保全活動、参加者は南多摩の生徒だけでなく、本校の取り組みや保全活動に関心をもつ公立私立の中学・高校の先生方の参加もありました。
今回はトトロの森54号地に入り、竹林から伸びる竹を伐採したり、タケノコ掘りをしたりしました。竹は春に物凄い勢いで伸びるため、人が利用・活用しやすい森にしていくためにボランティアの方々と協力して定期的に整備を行います。2025年4月に新たに取得した66号地のまだ整備されていない林と今回の54号地の違いを見比べて、森の維持に必要なことを学びました。また、竹林整備の一環としてタケノコ堀りを行いました。土から出てきた地下茎部分を見つけ鍬で掘りました。苦労しながらも数十本の若竹を取り除き、採れたてタケノコをご厚意で譲っていただきました。
その後は狭山湖まで歩く道中に立ち寄った谷戸では田んぼを整備する方々から田植えのお誘いをいただきました。オタマジャクシがたくさんいる水の入った田んぼを眺めながら自然豊かな里山を感じることができました。狭山湖では壮大な景色を楽しみながら湖畔で昼食。午後はトトロの森をスタッフの方に案内していただきながらクロスケの家に行きました。縁側がある日本家屋の中で、トトロの森を守る活動についての話を聞かせていただきました。多くの方からの支援で土地を取得し、里山の景観や豊かな生き物の居場所を守る活動では、ボランティアの方々と協力しながら森を維持されていました。
参加者の感想(一部)
・タケノコは一つの植物だと思っていたけど、根っこで一つに繋がっているということに驚きました。採れたタケノコにつぶつぶがついていて、タケノコを採るのが上手くいって嬉しかったです。
・竹林は整備されていて、整然と竹が並ぶ様子しかイメージがなかったけど手入れされていないとこんなに荒れてしまうんだ、と驚いた。
・檜原村とは少し違って緩やかな場所で竹や色々な花などを見ることができたのでとても落ち着く時間になった! 湖も思ったより大きくて綺麗だった!!
・狭山丘陵についてよく学ぶことができた。母屋の組木の構造が印象に残った。
・見る角度によって色が違って見えるウサギの耳のような葉っぱや、名前がたくさん付いているハナダイコンなど、初めて見た植物を見たり触ったりすることが出来て、とても良い経験になりました。田んぼでおたまじゃくしがたくさんいて、おたまじゃくしは前にしか進めないのかなと思いました。佐藤先生がアライグマの足跡を見つけていて、地面も観察してみると面白いのかなと思いました。
・ふるさと基金の活動の話をきいて、森を買ってから整備するところまで全て行っていることを知ってすごいなと思った。トトロの森についてより知ることができた。