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2025年1月25日(土)、昭和女子大学附属中学校・高等学校にて、大隅基礎科学創成財団と東京都生物教育研究会が共催し、若者と最先端研究者とのふれ合いの集いを企画したイベントに、本校中等2~4年生が参加しました。
会の冒頭では、ノーベル生理学医学賞を受賞した大隅良典先生から今回の参加者に向けてのビデオメッセージをいただきました。その後は、東京大学大学院薬学系研究科遺伝学教室の先生方に自身の研究や研究者としての生活、学生時代のこと、研究する魅力についてお話いただきました。その後は、研究者と生徒たちが車座になってお茶菓子を食べながら、研究についてのイメージと実際について語り合いました。生徒たちがそれぞれで話を聞きたい先生のところへ移動する方式がとられていたため、生徒一人一人が主体的に行動する姿がみられ、研究者へ質問したり、自身の考えを伝える一幕がありました。参加した生徒たちのなかから未来の科学者が生まれることに期待し、最後は参加者全員で記念撮影をしました。
生徒の感想(一部)
・実験はうまく行かないことがほとんどだが、そこでなぜうまく行かなかったのか振り返ったり、視点を変えたりすることで新たな道が開けるということ。
・「無駄する余裕もたなあかんで」が印象に残った。切羽詰まったときに無駄をするのはなかなか難しい。そのため、追い詰められすぎないよう程々に頑張りたいなと思った。 トークセッションでは、頑張ったことに意味がある、トライアンドエラーが重要といった話、分ける=わかるの話が印象に残った。
・ミトコンドリアの研究が特に面白いと感じた。細胞という大きなくくりで研究するのではなく、その中のミトコンドリアについて詳しく調べ、研究に5年以上かけて新たな発見をしていたので凄いと思った。
・調べたいこと①に1年半、②も1年半、③には1年…というように、長い時間を1つの研究テーマに費やしているのが印象的でした。 また、サナギの中で起こっている細胞の入れ替わりの映像が、がん細胞の増殖と似ているというのも面白かったです。研究者も「似ている」という感覚で発想を膨らませるのだと驚きました。
・推し活に研究を当てはめて考えているのが面白いと思った。
・研究者はコミュニケーション力が大事といっていたが、それを大いに感じられるぐらいみなさんが気さくで喋りやすかったことが印象に残った。