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2024年12月08日(日)、都立日比谷高等学校を会場に未来共創に向けた多世代型ワークショップ(MIRA-GE)に中等2,3,4年から8名の生徒が参加しました。このイベントは本校が助成を受けている三菱みらい育成財団の交流会にて関わった株式会社リンクアンドモチベーションが中心となって企画されたものです。
今回は来年開催される大阪万博でパピリオン出展を予定している日立製作所の未来の技術を特別に紹介してもらいました。台湾特急の車両では地域の文化やそこに住まう人たちの声をデザインに反映させたり、リサイクル用品の経路を見える化した取り組み、再生エネルギーを使うことができるアダプターなど、消費者が自分でどのくらい環境貢献に寄与したかわかるような技術が紹介され、前回のMIRA-GE同様、先進的で自然との共生、地球課題の解決のヒントが含まれた技術が紹介されました。
その後、その技術を活用して2050年にどのような未来を構想していくか、実現に向けた課題(壁)は何か、どのようにして多くの人に対し「見える化」していくか、資金の負担を減らすためにできること、異なる立場の人とどう手を取り合って課題解決できるか、多世代(中学生、高校生、大学生、企業社会人(社会人)、教員(社会人))で各々が望む未来・望まない未来は何か、それぞれの考えや想いを話し合いました。
今回は都立日比谷高校、千代田区立九段中等教育学校、私立広尾学園の他、大阪にある大阪府立天王寺高校からの参加がありました。それぞれの世代や育ってきた環境、時代による多様な考えや価値観に触れ、生徒を含めた参加者全員がその違いや共通項を確認し、互いの意見を尊重することの大切さを共有しました。
参加者の感想(一部)
・普段関わらない大学生や社会人の人と話してみて、思ったより違うことを考えているんだと驚いた。私が普段感じていて、同世代に話して共感されたことも、大人はすごく新鮮そうなリアクションをしていて意外だった。
・「未来社会へのトランジション」のときに1つのポジティブシナリオを決め、それを妨げる最大の壁/敵を考え、それを乗り越えるためのアクションを考えた。この壁/敵のようなものを考えることで、実際にポジティブシナリオを実現させるための具体的なアクションを考えやすくなるので、壁/敵という存在はとても大切だと思った。
・メタバースについて話題になったとき、私たち中高生は技術として認識している程度で、社会人の中には、実際に一部では運用しているという方もいた。一つの技術をとっても、今生きている社会が違うと、持っている認識が全く異なるというということが面白かった。
・小学校に行って技術に関するお話をしたというのを聞いて、自分が小学生だった頃にもそういう話を実際に携わっている企業の大人の方から聞きたかったなと思った。
・今回紹介された充電器により、誰でも簡単に環境に貢献できるのはすばらしいと思った。また、どれくらい貢献したかが可視化される仕組みも、自分の取り組みの価値を確認出来てよいと思った。