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東京都立南多摩中等教育学校

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2024/07/09 フィールドワーク

猿島での史跡・自然観察会

2024年7月7日(日)、神奈川県横須賀市が管理する猿島にて、現地スタッフガイドのもと史跡を巡り学ぶツアーと、無人島ならではの豊かな磯場での観察実習を行いました。中等2~4年生19名の有志生徒が参加しました。

 

猿島は縄文時代早期(およそ1万年前)は対岸と陸続きだったため、縄文人の使用した土器や石器が見つかってます。その後、海面上昇で島となり、幕末に外国船の来襲に備えるための要塞島になりました。明治時代には対艦用のカノン砲が設置され、昭和時代初期には外国の航空機を撃墜する目的で高角砲が設置されました。今は役目を終え、豊かな自然と歴史に彩られる無人島です。

前半のガイドツアーでは、ガイドの方から当時の趣きが残る島の発電所、旧日本軍の兵舎や弾薬庫跡、トイレなどの生活空間、砲台跡を巡りながらその時の暮らしや歴史的な背景をユーモアたっぷりにご紹介いただきました。歴史的な場所や神秘的な場所を巡る度、生徒からは驚きと感激の歓声があがりました。

後半は島の突端にある磯場にて海洋生物の観察を行いました。ほとんどの生徒が初めての磯観察でしたが、隠れているヒトデやカニ・小魚を見つけると興奮してみんなに報告している姿がありました。多彩な色のウミウシやウニ、大きな魚なども観察でき、生徒たちは達成感に満ちあふれていました。

生徒の感想(一部)
・第二次世界大戦の様子が見れてここで実際に戦ってたのかと思うと不思議な気持ちになった。明かりをつけるための通路を設ける工夫に感動した。

・当時の日本の緊迫した状況やその歴史が残されている跡を残していかないといけないと思った。

・自然の中に博物館があるみたいでそのまま残っていて面白かったです。

・たくさんの生き物がいて面白かった。イソギンチャクや、ヒトデが見つかり嬉しかったし、クラゲが意外といて危ないと思った。また、猿島の森の中がとても涼しく、冷房を入れるよりも自然によって涼しくなるほうが気分が良いと思ったので、あのような自然が守られていけばいいなと思う。

・日差しが強く、数分外にいるだけで汗が流れ出るような暑さだったが、海の近くでは風のおかげもあり少し涼しかった。また、猿島の森の中はかなり過ごしやすく、涼しくて快適であったため、地球温暖化と森林の大切が身に沁みた。

・足元を見れば色々な魚や貝がいて海辺に来たって感じがした。海辺の近くにクラゲがいたのがびっくりした。ただ、ゴミや泡が浮いていたりしてなんとも言えない気持ちになった。猿島はきれいな島だし、遺跡もあっていい島だと思った。

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