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2024年7月5日(金)、立川市にある国立極地研究所 南極・北極科学館に中等1~4年生18名で訪問しました。このイベントは生徒自らの進路実現達成に向けた、キャリア教育・STEAM教育の一環として行った有志生徒によるスタディツアーです。
前半の講話では、国立極地研究所副所長の榎本先生に南極・北極地域について、そこでこれまで調査されていること、現状と課題、研究の日常をご紹介いただきました。生徒からの事前アンケートを踏まえた極地情報を、貴重なデータや動画を交えて話していただきました。途中にクイズや協議する時間などもあり、自分たちの想像を超えた極地の実情を知ることができました。また、生徒からも核心をつく指摘や独創的な考えが出て、スタッフの方々を驚かせていました。プログラムの中で特に盛り上がったのは「南極」「北極」の氷観察です。それぞれの異なる自然環境下で生成される氷の違いを考え、見たり嗅いだり触ったり、溶ける際の音を聞いたりしながら、どちらの地域の氷かを各々のこれまでの知識や経験を総動員し考察しました。
後半は科学館の見学でした。ジオラマや日本の基地や調査地域の紹介、現地での生活の様子やアイスコアの採取で使用する掘削器材、極地生物の標本や調査動画など、貴重な資料がたくさん展示されていました。その一つ一つを榎本先生が自身のエピソードも踏まえながら丁寧に解説してくださり、参加した生徒にとって貴重な時間となりました。
生徒の感想(一部)
・普段体験することができないようなことをすることができたり、実際に現地に行ったことがある方からの極地のお話を聞くことができ、とてもいい機会になりました。
・北極と南極は位置が違うだけだと思っていたのでたくさんの違いがあることに驚きました。それぞれの氷について詳しく調べてみたいです。
・北極や南極での調査はまず調査できるようになるまでが大変なんだということがよく考えてみればそうだなぁとなった。極地での暮らしはそれでも楽しそうだなと思った。
・本やインターネットには載っていないような、経験者の話が聞けてとても良かった。特に砕氷船のせいで南極の氷の減少が進行しているかもしれないという話が心に残った。
・北極や南極の氷や空気に触れたことで一気に北極、南極が身近に感じられてとても楽しかったです。ホッキョクグマのはく製はとても大きく立派な歯で驚きました。