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この活動は「衣食住」をキーワードに現代生活の当たり前を見つめ直し、参加生徒、教員、檜原村のスタッフが活動と対話を通して、持続可能な社会づくりとは何かを考えていくプロジェクトです。これまでの活動で、花粉の出ないヒノキの植林やツリーハウスの土台づくり、樹木や生き物観察などを行いました。
2024年6月16日(日)の活動では、ツリーハウス建設に向け鋸を使った木材の切り出し、4月に植えたヒノキの苗木のまわりの雑草ぬき、中高生による教育の森周辺の動植物図鑑づくりを行いました。授業内でのこぎりを使った経験はあるものの、大掛かりな作業に中高生たちは大いに苦戦。でも自分たちの手で時間をかけてツリーハウスをつくりあげていく活動は苦労がありながらも充実しているようで夢中で取り組んでいました。
お昼の飯盒炊爨では焼きマシュマロが大人気。学校の垣根を越えて素敵な時間を共有しました。午後は教育の森周辺を各自探索し、目についた動植物を図鑑やスマホを活用しながら調査しました。先月から続けて参加した生徒からはこの一か月の植物の成長に驚く声があがりました。図鑑づくりは各回の参加者が少しずつ作り上げていきます。自分たちが見つけ、調べ作り上げていく図鑑、出来上がりが楽しみです。
生徒の感想(一部)
・今年植えた木が50年後には大きくなり木材として使われると聞いて、壮大だと感じた。またスギやヒノキはとても強いと思っていたが、他の草の光を遮られてしまうとうまく育たないと知り、大きくなった立派な姿はたくさんの人の作業の賜物なのだと分かった。
・あれだけ小さく、今回行った草刈り、草むしりをしないと生きていけないような木が20人以上の人を支えられるような資材に変化していくというのは感慨深いものがあった。
・探索時間の中で、泡虫やお腹が細長くて一見ナナフシに見えるクモ、水の中(もしくは樹液の中)に潜む小さな黄色いエイリアンのような生き物など、様々な生き物を見つけたが、自分が知らない生き物ばかりだった。
・技術の授業でのこぎりを使って木材を切ったことはあったが、あそこまで大きい木材を切ったことはなく、前半は割とスムーズに切れたが、後半は歯が動きづらく、大変だった。
・最近は気温が不安定で寒暖差が激しく、「これ檜原村は涼しいのかなあ」と思っていたが檜原村は都心よりも全然涼しくて、安心した。この涼しさにありがたみを感じたことと同時に、自然のすごさみたいなのを少し覗けた気がした。
・食後にみんなでマシュマロを焼いた。直火で炙ると焦げたり火が燃え移ったりしてしまうので、火が消えた炭の部分に近づけて焼くと中までトロトロになって美味しかった。