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東京都立南多摩中等教育学校

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2024/03/13 フィールドワーク

浦安鮮魚店訪問と築地場外市場見学

2024年3月9日(土)、浦安市にある鮮魚店「泉銀」に訪問し、その後築地に移動して築地場外市場の見学を行いました。

参加者は海や漁業、SDGsに関心のある中等2~4年生徒のほか、本校のJET(外国人講師)、海洋大学の大学院生、他校の高校生も参加しました。

鮮魚店の店主である森田さんは、東京大学や東京海洋大学で講演を行ったり、テレビや映画などに出演するなど、幅広くメディアでも活躍されている方です。

鮮魚を扱う魚屋がこれまで地域でどのような役割を担っていたのか、単に商品を売るだけでない人と人とがつながる場の大切さ、ちょっと前まで海で生きていた魚が目の前の売り場に並んでいることの意味など、熱量がこもった話を聞かせていただきました。他にも浦安にかつてあった魚市場の話や、消費者が手に取るのがスーパーに並んだ限られた種類の切り身魚である現状、鮮魚店を20年以上続けてきたからこそわかる海や消費者意識の変化などを、時に鋭く、時にユーモアたっぷりに語っていただきました。参加者は森田さんの一つ一つの言葉に胸を打たれ、漁業や魚に対する熱い思いに感銘を受けていました。

築地の場外市場では、観光客が戻り、かつての賑わいを取りもどしつつある通りを進みながら、ここに数年間通い続けている東京海洋大学の大学院生に、魚市場の歴史や扱われている鮮魚のこと、大田市場や豊洲市場との対比など、現場で働いた経験をふまえて解説してもらいました。さらに、漁業の状況や物価高、私たち消費者と魚屋さんとの関わり一つで、取り扱う商品の値段や種類に変化が起きていることなどもお話しいただきました。

 

生徒からの感想の一部

・日本人の魚食の頻度が減ってきている中で人生を懸けてあれだけ活発になって活動できるのはすごいと思った。森田さんの言っていた通り魚を自分でさばいて食べるのはめちゃくちゃうまかった。

・実際に様々なことを経験しているからこそ語れる話であり、熱量がすごく、聞くことができる機会をもらえてよかった。また、魚を売るのに関しても市場で売るのか、スーパーで売るのかによって印象がかなり違うなと思った。

・安定した収入がもらえる職業が好まれる時代だけど、自分の熱量ややり方次第で収入が変化する職業の魅力を知ることができた。客を選ぶという考え方が、情熱的でかっこいいと思った。こういう時代だからこそ、目を見て説明をしてくれるお店には通いたいと思った。

・築地市場は外国人観光客が大勢いて、観光客向けのお土産などのお店もあった。品数は減っているとのことだったが、それでも見たことのない魚や貝、えびなどの魚介類や加工品があり、目を奪われた。

・Tsukiji Market is very famous overseas, so I was really looking forward to going there. It was amazing to see such high quality seafood available to the general public. I hope to visit again someday.

・普段では絶対にできない体験で、改めて日本の海の豊かさと魚食の魅力に気づかされました。熱心にお話ししてくださったおかげで、より一層理解が深まり、心の底から参加してよかったと思えました。

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