校章

東京都立南多摩中等教育学校

ニュース

2024/01/24 フィールドワーク

トトロの森の保全活動とクロスケの家見学

2024年1月20日(土)、公益財団法人トトロのふるさと基金の方の案内で、国の登録有形文化財の日本家屋の見学と、映画の舞台のモデルの一つになったといわれる狭山丘陵にあるトトロの森の散策をするスタディツアーを行いました。

今回、有形文化財として登録されているクロスケの家に特別にご招待いただきました。映画さながらの昔ながらの囲炉裏や縁側がある日本家屋のなかで、トトロの森を守る活動についての話を聞かせていただきました。多くの方からの支援で土地を取得し、里山の景観や豊かな生き物の居場所を守る活動では、ボランティアの方々と協力しながら森を維持されていました。また、クロスケの家の敷地にある蔵や茶工場も見学しました。社会科の授業で学んだ農具や家屋、日本の伝統工芸品などを間近に見ながら、お互いの学びを確認し合いました。母屋では待ちに待った出会いも果たし、床の間で楽しく過ごしました。

この後、実際は保全活動を予定していましたがあいにくの雨のため、活動予定場所を含めたトトロの森の散策に切り替え、早稲田大学所沢キャンパス入り口からトトロの森に入りました。4月にも訪れた場所でしたが、落葉広葉樹林の季節の違いを確認しながら散策を行いました。トトロの森の環境は一様ではなく、あえて暗い森のままにしている区画、湿地や田んぼを維持している区画などがあり、環境の多様性を保全しています。その意図や四季の活動内容についてガイドの方に教わりながら散策を行いました。

掃いた落ち葉をまとめて、生き物の力で腐葉土にしている場所で大きなカブトムシの幼虫を見つけるなど参加者で盛り上がりました。本来活動する予定の場所も最後に確認し、今後また改めて保全活動に来ることを約束し、森を後にしました。

 

参加者の感想(一部)

・釘を使わずに家を建てたため説明の中に崩してここに持ってきたということを聞いてばら撒けるような形で家が作られていたことが昔の人はすごいと思いました。

・昔の防犯扉の仕組みがすごいなと思った。しかし、仕組みが分かってしまえば、鍛冶屋に頼んであのカギを簡単に作られてしまうのではないかなと思った。120年たっても形を残している家は風情があって、とてもかっこよかった。

・畳の部屋で大人数で座ると、親戚みんなで集まった時みたいに賑やかで楽しかった。

・整備されて無い道は歩きずらいけど、自然のままだからこそ多くの生物が住むことができると思いました。ナショナルトラスト運動を進めていけば昔のようにたくさんでは無いが多くの森が再生していくと感じました。

・足元は枯れ葉でいっぱいだったが、常緑樹やそのほかの植物の緑がぬれて鮮やかだった。よく見るとどんぐりから芽が出ていたり、若い草が生えていたので、4月に来るのが楽しみになった。

・Even on a rainy winter day, the forest was an interesting place to explore.There were lots of plants I had never seen before, and it was nice to see the small birds.
I was very excited to find my first rhinoceros beetle larva. It looked scary at first but the students showed me that it was safe to hold.I will go back in Summer to look for adult beetles or even to find a tanuki. You should visit the Totoro Forests if you can!

20240120トトロの森-1  20240120トトロの森-2

20240120トトロの森-3  20240120トトロの森-4

20240120トトロの森-5  20240120トトロの森-6

20240120トトロの森-7  20240120トトロの森-8

20240120トトロの森-10  20240120トトロの森-11