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東京都立南多摩中等教育学校

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2023/11/29 フィールドワーク

檜原村フィールドワーク活動(6)

この活動は「衣食住」をキーワードに現代生活の当たり前を見つめ直し、参加生徒、教員、檜原村のスタッフが活動と対話を通して、持続可能な社会づくりとは何かを考えていくプロジェクトです。これまでの活動で、ウッドデッキ解体、新しいウッドデッキを完成させ、ツリーハウスリニューアルにむけた協議と改築案、木工作品・ハロウィン飾りづくり、山道づくりと道の整備を行いました。
2023年11月23(木)、紅葉シーズンもあり、檜原が多くの観光客でにぎわう中、合同三校過去最大の参加者数で実施しました。今回のプログラムでは長い年月をかけて育てた木を一本を切り倒し、製材にしていく流れを学びました。林業で使用する特殊な機材を用いて、木を伐採し、滑車を利用して運搬、そして一本の丸太に加工していく過程を実際に見学させてもらいました。伐採や運搬に伴う死亡事故が多く、非常に危険な作業となること、機材を活用することでどのように安全かつ効率的に作業を進められるか、木は切ってすぐ加工できるわけではなく1年半~2年程度乾燥させなければならないこと、など今まで知りえなかった工程を学びました。実際に木を伐採する場面では、大きな音と共に十数メートルの木が倒れこむ様子を見て、生徒は驚きの声をあげていました。

午後は鳥の丸焼きや白菜煮込みのスープなどが振舞われ、友人たちと楽しみながら昼食をとったり、前の晩に仕掛けたシャーマントラップにかかったヒメネズミを観察しました。前回の活動で自分たちが設置した動物撮影用カメラには、なんとカモシカが写っており、一つの成果を噛みしめました。今年度、最後の活動となりましたが、のべ70名を超える生徒が参加した檜原村での活動。世の中の「当たり前」を見直し、持続可能な社会づくり向けた視点を得ることができたことが、生徒の感想(振り返り)からもわかります。

 

生徒の感想(一部)

・木材は丈夫だし、家を造ったり、図工で使ったりすることもある便利な素材だが、その裏には多くの人や時間や手間がかけられているという事実を目の当たりにして、この事実がもっと多くの人に知られていけばいいなと思った。そして、私も友達とかに檜原村の活動などを伝えていきたいと思う。

・紅葉が紅葉していてきれいだった。林業のことあんまり知らなかったから面白かった。こないだ仕掛けたセンサーカメラにカモシカとかたぬきとかが写ってて嬉しかった。

・森が近くにあってとても空気がきれいなところにいて、心も安らいだ気がする。また、皿洗いをみんなでやったり、マシュマロを食べたりして、とても楽しい時間になった。林業の大変さについても学べたので、これからは木製のものを使うときには、感謝の気持ちを持ちたいと思う。

・木を育てるためには間伐や様々な手入れが必要だというのは知っていたが、なぜ冬にしか切らないのかはあまり考えたことがなかったので、良い話を聞かせてもらえてよかった。

・製材って二回もやる必要があると知って結構面倒くさいんだなと思った。そもそも乾かす必要があるとは思わなかった。木を切った跡とか見ると、水分が結構あって納得した。

・今まで、木を切るところはどんなのかというのは少しテレビで見たことはあったが、実際に倒れるところや、滑車を使って運ぶところは見たことがなかったので、貴重な体験になった。とても面白かった。

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