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東京都立南多摩中等教育学校

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2023/10/17 フィールドワーク

多摩川の生物観察会

2023年10月14日(土)、世田谷区二子玉川駅近くの多摩川で自然観察会を行いました。もともとは6月に実施予定でしたが、大雨で延期になり、今回実施する運びとなりました。本校の開設準備からフィールドワーク教育に携わっていた元教員の支援もあり実現した企画です。当日はビジターセンタースタッフの全面支援のもと、川での観察の仕方や安全管理、生態系についてレクチャーを受けました。

1都2県を流れ全長100kmを超える多摩川の中下流域となる場所で観察会を実施しました。区民の憩いの場として広がる二子玉川公園から多摩川に入り、過去の写真と見比べて年月とともに変わる川の形を観察しました。川で飛び跳ねるオイカワやボラに生徒たちは心躍らせ、ライフジャケットや網などの道具を携えて川に入りました。川の中での網の使い方や魚の追い込み方の指導を受けると、早速ヌマチチブやオイカワといった魚を捕らえることができました。また中洲の脇の流れが穏やかな場所でエビなどを採集し、生き物による住処の違いや行動の違いを学びました。

また、後半では前日に仕掛けをしていただいた罠からモクズガニをみつけ、その形や体表のようすを見て触った生徒からは驚きの声があがりました。このほかにも多摩川では魚や水生生物だけなく昆虫や鳥、植物といった豊かな生態系が育まれていること、同じ多摩川でも河口域、中流域など場所が変われば生息している生き物も変わってくることなども、資料を見せてもらいながら学びました。ビジターセンターに戻ったあとは施設内にある生き物の展示を特別に開けていただき、見学させてもらいました。多摩川に住む二ホンウナギやアズマヒキガエル、汽水域にいるヨウジウオなどの魚たちが展示されており、エサを食べる貴重なシーンも見せていただきました。

 

生徒の感想(一部)

・川は人工的にも自然的にも環境が変わってしまうということが分かった。二子玉川の周辺地域では上流と下流の生き物が集まっているということを知ることができた。とても大きいサイズのマハゼをとることができてよかった。

・スタッフの方が説明してくださった、数年前の川と現在の川が大きく違っていて、数年で環境が変わってしまうことに驚いた。今回はヌマチチブが多かったが、違う時期に行くとどのようなものがいるのかが気になった。

・ヤゴを二種類見つけた。太さや足の形状などの相違点がたくさんあって面白かった。

・オイカワの繁殖期には色がカラフルになると聞いて見てみたいと思った。

・モクズガニが印象に残った。毛を実際に触ってみると、藻を触っているような感覚だった。また、思ったより毛の量が多かった。水中にいるときのほうが毛が立っていたのできれいに見えた。

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