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東京都立南多摩中等教育学校

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2023/09/21 フィールドワーク

檜原都民の森スタディツアー

2023年9月18日(月)檜原都民の森にて、都民の森ビジタースタッフと本校教員、他校教員が合同企画している、中高生のための森のスタディーツアーを実施しました。檜原都民の森は東京都西端にある東京ドーム42個分の敷地面積を誇る都立の施設です。日差しの強い日でしたが、標高1000mのバス停に降りた生徒からは「涼しい」の声がまず聞こえてきました。

今回は事前に檜原都民の森が抱える10の課題として、前もって動画や資料を参加者に見ておいてもらい、実際に都民の森で自然散策と現地スタッフとの対話を重ねました。

前半の自然散策では森林に囲まれた自然豊かな山を歩きながら、性転換をするテンナンショウ、毒がありシカ害を受けないヤマトリカブト、林道にたくさん落ちているトチの実、ヤスデやカエル、ザトウムシなど貴重な生物を見つけては解説をいただきました。昼食をとった沢では貴重なハコネサンショウウオを生徒が見つけ、皆で観察することができました。

後半は森林館に戻り、檜原都民の森の抱える課題に向けて中高生なりの解決案アイデアを出し合い、グループワークやディスカッションを重ねました。中高生ならではの視点でネットなどを使った具体的な情報発信方法、案内ポスターの見せ方や中高生の関心の高いコンテンツ企画、どうやってリピーターをつくるかなど、これまで考えられなかった新たな視点やアイデアが次々に出揃い、現地スタッフの方々からたくさんの称賛をいただきました。

最後に、アイデアをアイデアだけで終わらせず、今後実現に向けて具体化していくことを確認しました。近いうちに、中高生の提案した企画が進められるよう、今後も連携をとり続けることを約束しました。

 

生徒の感想(一部)

・普段めったに見ることのできないキノコや栃の実などを見ることができてよかった。 また、シカによる被害などの現状を見ることができてよかった。

・歩きながら植物について詳しくなれたし、葉などに実際に触ったりにおいを嗅いだりと体験が出来て楽しかった。

・都民の森を、学校を通して知ってもらうにはどうすればいいかを考えた。学校行事として取り入れてもらうには先生に知ってもらうのがいいのかな、とか、ホームページに学校向けの掲載をしたらいいのかな、など。

・他校の班の工作キットなどをオンラインで販売し、宣伝するのは良い案だなと思った。その工作キットがきっかけで都民の森に来る人たちが増えればいいなと思う。

・檜原都民の森のことをPRするということで、ポスターを作るときの工夫として、シンプルにすることでみんなの興味をひくことができると思った。 小学生などはサバイバルやキャンプに憧れがあると思うので、そのようなことを実際に体験できるプログラムにするというのがとても良い意見だと思った。

 

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