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東京都立南多摩中等教育学校

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2023/09/14 フィールドワーク

葛西臨海水族園職場訪問

2023年9月11日(月)、葛西臨海水族園に中等1~4年生を連れて職場訪問をしました。葛西臨海水族園は展示施設としての機能だけでなく、研究調査施設としての機能もあります。水族「園」という名前も、館内の展示だけではなく、周囲の環境も一緒に学べる場であるという理念から付けられています。

前半は教育普及係の方に園内レクチャーをしていただきました。展示している魚よりバックヤードにいる魚のほうが多いこと、魚の仕入れ方には様々な方法があること、深海の生き物を手に入れる際の注意点や工夫、メンテナンスがしやすいように一部の水槽の壁は付け外しや交換ができるようになっていることなどを学びました。一番の見どころである巨大なクロマグロ水槽では維持管理に必要な知識のほか、共存するマグロの大きさごとの数のバランスやストレスがかかったときに起こす行動、それによっておこる怪我をどうやって防ぐかなど、具体的な話をいただきました。また、園内の海水としてたくさんの川や生活排水が流れ込む東京湾内の海水は適さず、遠く離れた離島から運ばれてくる水を活用していることなどを教わりました。

館内見学後は、講義室にて生徒からの質問に答える形でお話をいただきました。生態が未知な魚への給餌の工夫、たくさんの要素が関係する飼育の難しさとそれぞれの分業化、水族園には飼育員はもちろん、たくさんの役割を持った方々が働いていること、生態系そのものも水族園の施設もどれか一つの要素がもし欠けてしまったら持続可能でなくなってしまうこと、生き物たちがより良く生きられるようにやれる限りの手を尽くし、死んでしまった場合も原因究明に全力を尽くしていることなどをお話していただきました。職場訪問終了後は、一人一種の生物を調べ、撮影した写真と共に記事をつくり、今後校内で展示していく予定です。

〇 参加した生徒の感想の一部

・水槽の中の掃除を楽にするための工夫がいろいろ施されていることや、深海魚なども常圧で扱っていること、それぞれの環境に合わせた環境づくり(水温やライトなど)の工夫など、たくさん水族館に行っていてもなかなか知ることのできない貴重な裏方の仕事や工夫を知ることができた。

・水槽によって入れる魚の見栄えや相性を考えている、という話と、テーマをお客さんにわかりやすく伝えるための工夫が詰まっている、というお話が心に残りました。

I didn't know this aquarium has played such an important role in species conservation and captive breeding efforts. It's amazing!

・クロマグロの展示が世界初だということに驚きました。あまり昔と展示している動物を変えず、同じ状態をにしておくことを意識していて、ここにくれば〇〇が見れるという水族館にしたいとおっしゃられていて、そういうところが愛される水族館になっていっているのだなと思いました。

・水族館で育った魚が運動不足で脂っこいのは納得だった。普通に行くのではわからない、仕入れや飼育に関する裏話を聞けて面白かった。

・マグロに傷ができると治らないという話や背景を生き物に合わせて変えているという話が印象に残っています。

・建物が近代的で周りは海が広がっていて空にも近い気がして綺麗でした。エスカレーターで降りている時に泡の音がして海に潜っていくようで工夫されているんだなと思いました。

・展示の仕方も工夫され、バックヤードが見えるようなところもあり、何度来ても初めてきたかんじがする。

 

葛西臨海水族園20230911‐1  葛西臨海水族園20230911‐2

葛西臨海水族園20230911‐3  葛西臨海水族園20230911‐4

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