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東京都立南多摩中等教育学校

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2023/08/28 フィールドワーク

東京大学史料編纂所スタディーツアー

2023年8月25日(金)東京大学史料編纂所を訪問しました。本校では探究活動の一環として学外へのスタディーツアーを実施しています。今回は昨年度より始まった東京大学の本郷キャンパスにある東京大学史料編纂所の訪問です。

 

前半部では、本郷恵子編纂所所長から編纂所の歴史や活動、史料の復元方法、進行中の具体的なプロジェクトなど、史料編纂所のさまざまな活動と役割を説明していただきました。さらに西田友広先生からは研究されている鎌倉時代の住居に関するお話を、林遼先生と畑山周平先生のお二人からはなぜ研究者の道を歩まれたのかといったキャリアに関する話もしていただきました。

 

後半部では、南北朝時代の公家である中院通冬の日記「中院一品記」、豊臣秀吉の「刀狩令」、織田信長が木下藤吉郎(豊臣秀吉)に送った書状の3つの古文書(ともにレプリカ)の解説とワークショップをしていただきました。各古文書に触れながら、その書状が書かれた歴史的背景、筆跡にまつわるお話、古文書から読み解ける歴史の話など多岐にわたる解説をしていただき、時間いっぱいに史料がもつ魅力とその意義を伝えて下さりました。参加した生徒も熱心に聞き、ワークショップで聞けなかったことを会終了後に質問しに行くなど、歴史の魅力を再発見する大変有意義な時間となりました。

以下は生徒の感想です。
 
・教授の方々が親身になって話してくださり、歴史をあまり知らない私でさえも、そうなんだ。といろいろなことに気づきを得ることが出来ました。これを機に、歴史の資料により一層興味を持つことが出来そうです。
 
・東大の方は、みんな目の前のやることをきっちり完璧にする人たちなんだなあと改めて思いました。学問を突き詰めてそれに真摯に向き合っている姿に尊敬とあこがれを抱きました。かっこよかった。
 
・普段は教科書を通して学んでいる歴史でも、細かな部分に目を向けると面白いことを知れたり、身近に感じていなくても理解を深めることで、より日本のことを知れたりするということを学んでいくうちに体感できました。最初鎌倉時代のことを学ぶと言う内容を聞いた時はどんな内容なんだろうとあまりイメージが湧かなかったのですが、講義を通して理解が深められたと思います。
 

・昔のことは教科書でしか見ない自分とは程遠いものだと思っていたけれど、先生方のお話や当時の絵、そして実際に古文書の複製品を見たことで、彼らも実際に生きていたんだなと実感し、少しだけ身近に感じられた。

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