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東京都立南多摩中等教育学校

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2023/08/22 フィールドワーク

御岳山の歴史・自然観察会

2023年8月18日(金)青梅市にある御岳山に中等2~4年の有志生徒とともに行ってきました。御岳山は標高929mの山で、古くからオオカミ信仰の対象となっており、そのことについて今回は御岳ビジターセンターのスタッフの方に、山上に建立されている武蔵御嶽神社まで当時の文化・歴史を語っていただきながら案内してもらいました。その後は滝や岩石園といった豊かな自然を堪能しました。

ケーブルカーで山上まで登った先に、お盆明け最盛期のレンゲショウマの群生地を散策しました。レンゲショウマは東京都において絶滅危惧Ⅱ類に分類されている希少植物で、山上の一角では鹿よけの網などで大切に守られています。たくさんの写真家や登山者に混じって、本校生徒も開花したレンゲショウマの風情を堪能し写真におさめてました。その後は大展望台まで登り、景色を堪能した後、ビジターセンターまで参道を進みました。

ビジターセンターでスタッフの方に出迎えていただき、そこから御嶽神社までの参道を歩きながら、道しるべの石碑や参拝者を癒す宿坊、祀られている猿田彦大神のお話などを聞かせていただきました。御岳神社では豊作を願って参拝する農家の人たちとその年のごぼうや瓜、茶、じゃがいもなどの農作物の豊穣を占う櫛眞智命にまつわる貴重なお話のほか、かつて日本武尊(やまとたけるのみこと)が道に迷った際、導いたといわれる大口真神(ニホンオオカミだといわれている)の逸話などを本殿奥の玉垣内にある各社とともにお話いただきました。

お昼を長尾平と呼ばれる眺望の良い場所で食べた後は、急こう配の山道を進み七代の滝、そこから鉄階段の急傾斜を登り天狗岩、沢沿いの苔むしたロックガーデンで幻想的な景観を楽しみながら自然を満喫しました。

 

生徒の感想より

・御嶽神社の歴史について知ることができ、驚きの連続だった。過去2回訪れたことがあったが、初めて知ったことがたくさんあった。例えば、御嶽神社は200年前に主に豊作などを願うために多くの参拝客が「御岳詣」に来たということや、本殿の裏にも様々な神様が祀られていることは初めて知った。

・鹿が入らないようにするネットは、色々絶妙な大きさや高さで作られていると知って驚いた。高いところからの景色が最高だった!リフトも思ったより低かったから安心して楽しめた!

・絶滅危惧種であるレンゲショウマについてよく分かった。また実際に山にいらっしゃった方々と話すことによりいい写真の撮り方が分かったり、植物や生物について理解することができたので良かった。

・高低差があり斜面が急で目的地にたどり着くまでが大変でしたが、がんばってたどり着いて達成感を味わうことができました。

・肩と腰と膝がとてもとても疲れていたけれど、川や滝が綺麗で涼しくて冷たくて、すごく楽しかった!!ビジターセンターで手を冷たくすると体が冷えると書いてあったから、川に手を入れてみたら本当だった!かにを見つけられたのもうれしかった。

・檜原村のところと似ていたり違ったり、高尾山のときの植物の知識で植生についてをなんとなく感じられて、ただ山に登っているときとちょっとちがう視点から見ることができたと思う。

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