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2023年8月1日(火)、小平市でブルーベリー栽培を行っているボランティア農家を訪問し、農業の話やブルーベリーを栽培することになったきっかけなどをお話しいただきました。また、旬のブルーベリーの摘み取り体験をさせていただきました。
今年は農工大の学生が管理しているサツマイモ畑や、新たに取り組んでいるカシューナッツやみかん、落花生栽培のお話もしていただきました。農具のトラクターや脱穀機、もみ殻と玄米を選別する唐箕(とうみ)を特別に触らせてもらいました。
ブルーベリーは1968年に東京農工大学の岩垣教授が、アメリカから日本の気候に適したブルーベリーを取り寄せ、小平市で栽培されたのが始まりとされています。ブルーベリーに適した土壌づくりや育てる際の注意点、広大な畑の維持管理の仕方をお話しいただきました。木の剪定はほとんど行わず、今年は鳥よけのネットの設置もしないとのこと。生徒は無農薬で自然のままに育てたブルーベリーを沢山収穫させてもらいました。
生徒たちのなかには摘み取るブルーベリーの甘みの違いの探究として、日あたりの有無、高低差、表面側と奥側、色合い、大きさなど様々な観点で食べ比べ、調査していました。
生徒の感想(一部)
・跡取りがいないことで、耕作放棄地が増え、作物の収穫量が減る。そこで輸入品の量が増えるが、輸入品が高価になると、その分お金もかかるので、週末農業を推進してでも地産地消を進めていくべきではないかと思う。
・ブルーベリーを育てている間はもちろん、どのようにして売るかまでいろいろと工夫されていてすごかった。ブルーベリーの色で甘さや熟し具合がちがうのは知っていたが、取れる位置や日当たり具合でも変わってくることに驚いた。スーパーではどこでとれたのかなどはわからないので、このように農家に取りにいくのがいいのかなぁ、と思った。
・思った以上に木によって甘さの差があった。甘い木だとほとんどのブルーベリーが甘く、酸っぱい木だとほとんどのブルーベリーが酸っぱかった。どのブルーベリーが甘いのかを見分けながら収穫するのにはたくさん時間と手間がかかり、大変であることを実感できた。
・農林水産省からの「農業人材の確保に向けた検討会」で「人口減少等により農業者の減少が急速に進む中、持続可能な農業を実現していくためには、意欲ある多様な若者を農業に呼び込むことで、新規就農者数を増やし、定着させていくことが重要」とあるように、木村さんのような週末農業で農業にふれあってみること、実際にきてもらうことで私たちのような若者に「週末農業のこと」などなどノウハウを伝えることをしていく、それが今、農者を増やすために大切なことだと考えました。