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2023年8月4日（土）市ヶ谷にあるJICA地球ひろばスタディツアーを実施しました。参加したのはSDGsミーティング（本校有志団体）を中心とした、SDGsに興味のある生徒たちです。地球ひろば案内人の方から、前半は地球ひろばの展示室見学、後半はモザンビークへ2年間ソーシャルワーカーとして行き、JICA海外協力隊としておこなった活動経験をお話いただきました。
展示室では、SDGsの17の目標、それにまつわる現状を映像や魅せる展示で分かりやすく紹介されていました。一つ一つの世界の現状に、生徒たちは驚きや動揺の表情で学びを深めました。日本で当たり前のように使用でき捨てている生活用水が、いかに国によっては貴重であるかということ、また先進国といえど日本のSDGs評価が決して高くないこと、人間の安全保障（欠乏、恐怖、尊厳のある生活）についてなど、知らなかった事実や捉える視点を知り、少しずつ他人事から自分事へと当事者意識が高まったようでした。
後半は会議室にて案内人が滞在したモザンビークについて、国の場所、気候、風土、食べ物などをクイズやユーモアを交え語っていただき、日本と大きく異なる現地での生活を学びました。お話だけではなく現地の通貨や織物なども実際に見せてもらいながら、異なる言語、異なる食べ物、異なる環境での生活の苦労、それ以上に魅力的なモザンビークの人々の価値観に触れ、感じたこと、自分がその国のためにどんなことで貢献できるかを考え、行動に移した実体験をお話いただきました。講話後は個別に案内人の方に質問しに行ったり、相談したりする生徒の姿がありました。
生徒の感想（一部）
・展示では実際に触ったり体験したりして学べることが多くあり、とても楽しく見学することができ色々なことを学べました。特に教育の部分でアフリカの子供達は学びの際、先生が間違ったことを教えたりしてしまうという実情があることを知り、とても驚きました。
・輸入がなくなったらどうなるかを学校給食で表すなど、身近に感じられた。また、内容がひと目でわかる看板があったのは分かりやすかった。大きな地球儀など、興味が湧きやすいものがあるのはいいと思った。
・初めに見学した、SDGsの展示の部分は面白いコーナーがたくさん集まっていて、20分では回りきれないほど盛りだくさんだった。個人的に面白いなと思ったのは、それぞれの国のカードをはめると､設けられた17の目標の､パネルにそれぞれ、達成できている、どちらとも言えない、達成できていない､という現状で色が示される、というもの。文化祭でも､興味を引く展示を作成することで、少しでもSDGsに関心を抱いてくれる人が増えていくのではと考えた。
・実際の地雷を見たり、貧困な国の教室の再現がされてあったり、言葉が理解できないことの大変さを体験できたりと、今までにした事の無い経験がたくさんできた。特に、戦争、紛争のコーナーでの少年兵の話は衝撃的だった。
・JICAが行っていること(無償資金協力、有償資金協力、技術協力等)について、このようなお金はどこから来ているのか(=税金)というようなお話も伺えて就職に関する考えの参考にもなりました。世界196か国中、約80％が開発途上国であることなども知りとても驚きました。
・日本では蛇口をひねるときれいな水がでてくることが当たり前だが、世界ではきれいな水を手に入れることがとても大変なことだと改めて感じた。モザンビークでは２０円で食事が買えることに驚いた。また、スマホを皆が持っていると聞き、驚いた。
・実際に派遣された方のお話を聞いて現地の写真や食べ物、紙幣などを見ることができとても面白かったです。特に動画で楽しそうに食事を作る場面や、トラックの荷台に多くの人が乗って移動していることなどが印象に残り私たちの暮らしと大きく違うのだと感じました。
・スタッフの方が言っていた簡単に手に入れられないものを近所の人と楽しく共有するのと、すぐものを手に入れられる私たちが人と関わらずにものを使えるのはどちらが幸せなのかという言葉はとても心に刺さりました。
・知っているつもりでいたが深くまでは知らなかった(目を背けていた)発展途上国の現状、必要としていること、世界が一丸となってしなければならないことが理解出来た。いままではどこか他人事に感じていたことが、身近になった。
・海外協力隊に興味を持ちました。外国の人と関わりを持つこと、コミュニケーションを取ることがとても楽しそうだなと思いました。私のLWP（ライフワークプロジェクト）のテーマにも参考になるところがありました。
