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この活動は「衣食住」をキーワードに現代生活の当たり前を見つめ直し、参加生徒、教員、檜原村のスタッフが活動と対話を通して、持続可能な社会づくりとは何かを考えていくプロジェクトです。先月までの活動で、ウッドデッキ解体、新しいウッドデッキを完成させ、翌年度を見越したツリーハウスリニューアル案を協議しました。
2023年7月23日(日)の今回の活動は、教育の森で使用されている道の整備と、新しいツリーハウスに飾りとしておく木工作品や文化祭などで展示する木工作品製作を行いました。道の整備では、広葉樹の林床に光を入れ歩きやすい道になるように枝打ちをしたり、保存樹木の確認を行いました。木工製作も二回目とあって、穴を開けて糸を通したり、アクリルの球などでデコレーションをし、小さな看板や鳴り物など一人一人が思い思いのものを作りました。
また、午後の時間は敷地内の花や昆虫などを自分達で選んで採集し、顕微拡大鏡で大きくしたものをモニターで観察しました。クモの目や体の毛、花の微小構造などを拡大してみたときには歓声が上がりました。森のプログラムを進める上で、フジの森では様々な企業・団体から助成金を頂けるようになりましたが、その助成金を活用したセンサーカメラを野生動物の観察を目的に森へ設置しに行きました。撮影したい動物、その動物の習性や行動を考え、カメラを取り付ける高さや角度のアドバイスをもらいながら、合計3か所に赤外線センサーカメラを設置しました。自分たちの設置時の工夫は生かされるのか、後日カメラに何が写っているか、次回の活動を生徒たちは楽しみにしていました。
生徒の感想(一部)
・学校でも木工をやったけれど、檜原村では自然の中で太陽を浴びながらだったし、鳥のさえずりも聞こえて癒されながらやれた。
・グルーガンやはんだごて、糸のこ盤など、あまり馴染みのない器具を使って木工をすることができた楽しかった。また、毛糸の編み方を友達に教えてもらい、それを生かして表札づくりができたため、学びもあって面白かった。
・使った木の中には磨かずとも綺麗なものがあって、そのままそれを活かせたのでよかったかなと思った。また、自分の好きなボードゲームを檜原や多摩の木材を使って再現できた。木の温かみや装飾性の高さがとても良かった。
・木を切るという経験があまりなかったが、ちゃんと自分で切れると感動した。また、顕微鏡でクモを見たときに、モフモフしていたし、思ったよりたくさん目があって興味深かった。
・森も放っておくと荒れてしまうと思うので、定期的に整備してあげることによって豊かな自然を保っているのだなと思った。
・虫をあんなに大きく拡大して見たことがなかったので、細かい模様とかがよく見えて、とても面白かったです!
・センサーカメラは場所決めやつける位置とかを決めるのが大変で、木や草が邪魔になってうまくいかないこともあった。タヌキを撮るためにいろいろ工夫した。
・センサーカメラ設置活動では、動物がどのようなところを通るのかみんなで考えることが出来て、より森に詳しくなれた気がする。