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東京都立南多摩中等教育学校

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2023/07/19 フィールドワーク

新江ノ島水族館施設見学

2023年7月15日(土)、神奈川県藤沢市にある新江ノ島水族館に本校4学年生徒と共に訪問しました。江ノ島水族館は70年近くの歴史を誇り、昭和天皇をはじめ、皇室の方々の海洋生物研究にも深い縁がある水族館です。本校では7月に昭和天皇の研究地であった芝崎海岸での磯観察を行いました。今回の施設訪問企画は4年生に限定をしましたが、募集開始初日朝に募集定員人数に達するなど、本校生徒の関心の高さがうかがえるスタディーツアーとなりました。申込生徒の中からLWP(ライフワークプロジェクト)のテーマに関係する生徒、および海や生物に興味関心の高い生徒を今回連れて行きました。

3連休初日ということもあり館内は大変賑わっていましたが、今回は特別にバックヤードを見学させてもらい、普段見ることができない巨大水槽の裏側や、病気やケガなどをしている海洋生物たちを管理する水槽などを見せていただきました。また、普段与えている館内の生き物ごとのエサについてや、閉館後にどのようなことをしているのか、展示の魅せ方・工夫についてお話いただきました。
見学プログラムを終えた後も半分以上の生徒がその場に残り、飼育スタッフに「日々、生き物の状態をどう『診る』のか」「IT技術を使った展示や工夫、今後の展望」「生き物を飼育・展示・繁殖させる上での水族館の役割」「水族館が担う環境教育」「SDGsに向けた水族館の取り組み」など様々な質問を投げかけていました。本校生徒の熱量にスタッフの方も圧倒されながら、一つ一つの質問に丁寧に回答していただき、生徒も必死にメモをとっていました。終了後一時間近くにもおよぶこの一幕に、同伴した教育委員会関係者も大変関心していました。親切にご対応いただいたスタッフの方々に改めて御礼申し上げます。
その後は館内を見学し、一人一種の海洋生物を選び、その生物について調べ、成果物として8月からポスターを校内に掲示する予定です。本校にいらした際、ぜひ見ていただけたらと思います。

生徒の感想(一部)
・水槽を上から見たので、普段見ることができない天井照明や、それぞれの水槽に入っている魚が生息している環境に合わせて、照明や水温、中に入っている砂などを変化させていることを説明していただきました。
・魚を採集するときに漁師の方の漁に同伴し譲って貰うことがあると聞いて、水族館と漁師のつながりがあることを初めて知った。
・水族館として、海洋生物に関わる人の姿勢や見せ方、現状の問題を伝える人のことが学べた。動物園とはまた違った生物の見せ方や関わり方があり驚いた。
・水族館のバックヤードに水槽が余分に何個もあるのは怪我したときや、何かに感染したときなどに該当する魚を他の魚と分けるためにあることがわかった。バックヤードではクラゲなどの養殖も行っていることがわかった。
・質問が終わった後は、水族館内を回りました。一つ一つの水槽をじっくり見ていると、それぞれの生き物の特徴や生態などがよくわかって、面白かったです。また、来てくれる人たちに興味を持ってくれるように、様々な工夫がされていることも感じられました。
・友達と海をみたりわいわい楽しんだり、前期生の時にはコロナ禍でこのようなことは一切できなかったので、すごく嬉しかったです。
・自分たちが綺麗だと感じたり、面白いと感じたりする裏には当然のことだが、スタッフさんの努力あるからだと強く実感した。また、水族館にはアミューズメントと学びが複合されていると聞き、驚くとともに興味は勉強につながるので納得した。
・クラゲの繁殖・成長過程も興味深く、同じ生物でも人とは全然違くてやっぱり生物って面白い!
・魚の顔は毎日見ているから、体調が悪ければすぐに分かるという話から職員の方々の魚に対する愛を感じた。
・水槽はそれぞれの生き物が本来暮らしている環境を再現している。餌もそれぞれの生き物が食べやすい大きさや形に切っている。一番驚いたのは水族館への生き物の仕入れ方。楽しかった。

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