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東京都立南多摩中等教育学校

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2023/05/29 フィールドワーク

檜原村フィールドワーク活動(2)

2023年5月28日(日)、東京都檜原村で、他校と合同で檜原村でのフィールドワーク活動(2回目)を行いました。

この活動は「衣食住」をキーワードに現代生活の当たり前を見つめ直し、参加生徒、教員、檜原村のスタッフが活動と対話を通して、持続可能な社会づくりとは何かを考えていくプロジェクトです。今期のコンセプトは「森で木を伐(き)り、その木を活用してウッドデッキをつくる」です。先月の活動で、10年間使用した杉材でできたウッドデッキを他校の生徒たちと協力し合いながら解体しました。今回は、新しく仕入れてもらった檜材を土台の上に釘打ちし、新しいウッドデッキを完成させました。事前に檜材の角材をやすりやカンナをかけて滑らかにし、それを土台の上に規則正しく整列させ、釘打ちしました。一日がかりの大作業でしたが、3校で協力し合い、なんとか張り終えることができました。完成した時は自然と拍手が起こり、お互いの頑張りを讃えました。

一度にウッドデッキ作業ができる人数が限られているため、南多摩の生徒の何人かは昼に飯盒を炊く手伝いや皿洗い、午後は薪割りや丸太の解体などをやり、林業の一端を体験させてもらいました。初めて触る道具に皆興奮しながら、作業を楽しんで行っていました。

生徒の感想(一部)

・自然のものが人間が利用できる状態になるまでの過程を実際に体験することで、身近なものにもそれができるまでの長い過程があることがわかった。そのことで、一つのものから考えられることの幅や深みが増したと思う。

・当たり前のように使っているスマホが使えない環境の下では、普段なにげなく過ごしていて気付かないことにも気付くことができた。

・木を木材にして、家の一部にするまでにたくさんの大変な工程があることがわかった。

・檜原村の木を大切にし、未来に繋げるところが1番印象に残った。木は60年かけて育って切るというサイクルの繰り返しで、長年手入れして過去から繋がれて来たのだと実感できた。

・森林を守る林業について私ははじめあまり興味がなかったのですが、今回の話を聞いて少しでもこの話をいろいろな人にして、今の現状を周り伝える努力をしたいなと思いました。

・人が一度手を加えてしまった森林は人の手で回していかないと、最終的には土砂崩れとなり私達の生活に大きな影響が出ることを学びました。

・当たり前のように使っていた木が、今日出会ったような人たちが何年もかけて作ってきたもので、すぐに生み出せるものでないことを学んだ。

 

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