データ分析実践講座

12月10日、株式会社日立システムズのチーフ・データサイエンス・エキスパート、板井光輝氏をお招きして、データ分析実践講座を実施しました。

前半はデータサイエンティストの仕事の内容や日本の現状について講演を、後半は架空のテーマパークの顧客アンケートのデータをもとに各自の視点で整理・分析し、運営改善策を提案するという内容の演習を行いました。

４・５年生の１８名が参加しました。３年の「データ分析」（学校設定科目）や４年の生物と数学で学習した仮説検定などの統計的な手法も駆使して、それぞれのグループごとに提案をまとめて発表しました。
発表には板井氏からのフィードバックもいただくこともでき、データ分析の奥深さ（難しさと面白さ）を実感しているようでした。

生徒の感想

・データ分析の授業で学んだことを応用して、問題解決をするという体験をすることが出来てとても楽しかったです。1つのデータでは分からないこともいくつかのデータを組み合わせることで、新しいことを発見することが出来るというのが面白いなと感じました。またデータの量が多く1人では出来ないのではないかと感じたこともチームで協力することでより多くのデータを分析することが出来ました。

・とある結果を出すためにどのようなデータを作る必要があるか、またそもそもそのデータには対応があるか、相関を見てもいいのかなど、考えることが非常に多く、情報処理として適切なものを選ぶということが難しかったら。また、想定していない結果になってしまうときもあり、非常に面白いなと感じた。t検定や相関係数を出すことは簡単だが、その作業ができるというだけで理解したつもりになっており、(中略）理論をきちんと理解していきたいなと思った。

・データの適切な整形の重要性を知った。逆にうまく加工することで恣意的な結果を出せる気もして、データ分析をする際に客観的な視点を持つことの必要性を感じた。

・データをどのように活用して課題解決に繋げるかを考えるという作業が面白く、刺激になった。また、データの切り分けを上手くすることができて良い感じの結果が出た時の達成感がとても良かった。

・有志活動でこのようなアンケートデータを扱うことが多いので、学んだ手法や観点から、適切に分析していきたい。