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10月8日(土)、昆虫食について先端的な研究をしている東京農工大学農学部応用生物科学科、鈴木丈嗣准教授の研究室を訪問しました。中等1年生から中等6年生までの幅広い生徒が参加してくれました。
鈴木先生は環境負荷や栄養価の高さで注目されている昆虫食について研究をされていて、メディアなどにも出演されています。
前半、鈴木先生から昆虫食研究の意義や課題、現在の研究についての貴重な話をしていただきました。もともとは害虫対策の研究をしており、現在は昆虫食の実用化に向けて、育種・生産管理・加工の各プロセスにおける技術の向上を目的とした研究を主に行っているそうです。
2名の大学院生からは与えるエサや飼育環境、個体数密度の違いによる成長への影響など、昆虫研究の一端を紹介してもらいました。実験の組み立て方や結果の検証の仕方など、本校での今後の探究活動の参考になるお話でした。
後半には研究室の中を特別に見学させていただきました。コオロギをはじめとした様々な飼育施設での生き物の観察したり、4000倍の電子顕微鏡でダニを実際に検鏡させてもらったり、アミノ酸解析やゲノム編集、PCRを扱う研究で実際に使う装置を紹介していただくなど、貴重な実験設備をたくさん見せていただきました。
〇 参加生徒の感想の一部
・環境に低負荷なだけでなく食料供給網にも組み込むことができ、今後の循環型社会にとても役立つことがわかった。
・コオロギの飼育方法や餌、温度管理など詳しく教えていただき、自分の研究の参考になった。
・学生が自由に研究などができており、驚いた。また、多くの昆虫や植物が飼育されている環境や、電子顕微鏡などを実際に見ることができて面白かった。
・先生も学生の方々も好きな物に熱中して取り組んでいる雰囲気が伝わってきて、農工大はとても素敵な大学だと思った。大学に行くのがとても楽しみになった。