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9月13日(火)多摩動物公園を施設訪問しました。
多摩動物公園は丘陵地の地形を活かした開放的な展示が特徴の動物園です。動物本来の生息地での環境に似せた飼育環境づくりを大切にしています。
前半、ウォッチングセンター内でのお話では、動物園の4つの役割について教えてもらいました。4つの役割とはレクリエーション・種の保存・研究・環境教育になります。多摩動物公園は特に繁殖に力を入れており、国内だけでなく海外の動物園とも協力し合いながら動物たちの飼育を日々研究していること、繁殖させた動物を上野動物園などの他の動物園へ移送していることを学びました。
後半では新旧のアジアゾウ舎を特別に見学させていただきました。旧舎では直接飼育を行っていて、コンクリートでできた床はゾウにとって足の負担が大きかったそうです。そこで新舎では準間接飼育とし、人との間に適切な距離感が確保されることでゾウのストレスが緩和しました。地面も砂を撒くなどの工夫をしていることも学びました。
旧舎でのゾウの飼育から得た経験を活かして、動物にとって最善の環境づくりを目指した新舎建設の経緯や、1頭のゾウ飼育にたくさんの人が関わっていることを初めて知ったことで、「動物園での動物や施設の見方が変わった」「たくさんの学びが得られた」という感想が生徒から出ました。