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東京都立南多摩中等教育学校

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2022/07/07 フィールドワーク

Cross the Border 講演会 ~グローバルな学び~

6月22日(水)4年生対象 Cross the Border 講演会  ~グローバルな学び~

本日の5・6時間目、4年生を対象にした Cross the Border 講演会 ~グローバルな学び~ が行われました。4年生は、1人1テーマで個人研究を行います。学校の教科の学習の中ではなかなか触れることのない分野の方をお招きして話を聞くことで、研究テーマを設定する上で必要となる視野を広げることを目的に実施しています。

今年度も、東京外国語大学オープンアカデミーの講師をなさっているチェン・ティ・ミーさんに講演をしていただきました。チャン・ティ・ミーさんは、ベトナム国家大学ハノイ校で日本語を学ばれた後、日本に留学し、東京外国語大学で博士号を取得しました。現在はベトナム語の司法通訳・ビジネス通訳や国内外での日本語指導をしています。

今回の講演では「通訳と翻訳」をテーマにして、チャンさんの仕事の内容を中心に、文化的背景の違いによる言葉や物事の捉え方の違い、学ぶことのモチベーションを持つことについてお話しいただきました。約一時間の講演の後には質疑応答の時間を設けたところ、生徒から多くの質問が寄せられました。通訳と翻訳の難しさやベトナムの社会や文化について、日本語の面白さや大変さなど、質問は多岐にわたりました。

〇生徒の感想

翻訳と通訳には、大きな違いがあり、翻訳には、通訳の100倍くらい時間がかかることもあることに驚いた。話を聞いて考えてみると、確かに日本語には、主語が欠けていることが多いなと感じた。

私は今バリアフリーについて調べていて、「多様性」や「相手に合わせる」ことについて考える場面が多いので今回の講演は聞いていてとても興味深かった。タイトルにもあった『たかが「訳」、されど「訳」』という言葉が印象に残っている。「訳」は日常にあふれているけれど、通訳や翻訳をする方々は多くのことを学び、その国の文化や相手の気持ちを読み取っているということがわかった。あまり通訳や翻訳について学ぶことがなかったので、今回チャンさんのお話を聞くことができて良かった。

今回の講演を聞いて違う国同士、文化同士を繋げることはとても大変なことだと思った。日本の中でも方言がいくつもあったり、そもそもの文章の構造が違ったりするので、翻訳をする人は文章をしっかり理解してなるべく同じ意味になるように翻訳しなければいけないので大変だと思った。

言語や国際的な内容は元々私が興味のある分野だったので、とても楽しく聞くことができました。言語の壁には伝わる・伝わらないだけではなく表現の幅が求められていることを知りました。英語を学んでいる途中の私ですが、語学の面白さを意識しながら学習に取り組みたいと思います。

 

〇個人研究のヒントになったこと

日本人は不便に感じないことも外国人には不便に感じることが生活の中でたくさんあるという事。

地域ごとの違い と言う視点。

多様な人々に対する受け取り方の違い

外国の人が暮らしやすいまちづくりなどに興味を持った。

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