前期科学部は、8月3日と4日にコニカミノルタサイエンスドーム（八王子市こども科学館）で行われた「中高生が教える科学実験」に指導者として延べ12名の生徒が参加しました。指導する実験は、水酸化ナトリウムを用いた葉脈標本づくりでした。水酸化ナトリウムは皮膚も溶かしてしまう危険な薬品で、本校の化学室で2回ほど予備実験を行い安全のための指導要領を確認して本番に臨みました。
　当日は八王子市立打越中学校の5名の生徒も加わり協力しておよそ60名の参加者に実験指導を行いました。初対面の小学生と保護者に危険な薬品やアルコールランプを使って安全に実験できるように指導しなければならないということで、始めはかなり緊張していましたが、操作が進んできれいな葉脈が現れると小学生が笑顔になり、会話も弾んできました。危険な水酸化ナトリウムを酢で中和する操作では、pH試験紙を用いて安全確認を行いましたが、すでに学習した酸・塩基の学習内容を思い出しながら小学生がわかるように言葉を選んで一生懸命に説明をしていました。およそ1時間の実験でしたが、どの実験グループもきれいな葉脈標本が無事に完成してとても嬉しそうでした。保護者の方からは「子も親も楽しめた」「夏休みの良い思い出ができた」「自由研究はこれにします」などの感想が聞かれ、最後にお礼を言われると、どの中学生も照れくさそうにしながらも充実感に満ちた表情になっていました。